2021年06月25日 1679号

【五輪強行はコロナ感染を拡大する/早く中止の決断を/東京・蒲田で宣伝行動】

 ZENKO南部では大田区議会6月定例会に「五輪開催中止を東京都に求める区議会決議採択の陳情」を提出しました。これが発端となり、開催まで41日と迫った6月12日、菅首相と小池都知事に五輪中止の決断を迫る宣伝行動が「市民連合おおたの会」の主催で取り組まれました。

 都議選告示まで2週間を切り、各陣営の場所取り合戦となっていた蒲田駅前。その一角でオリンピック中止の声が響きました。病床がひっ迫する医療現場、子どもたちを観戦に動員しようとしている学校、中小事業者、労働者などそれぞれの立場からオリンピック強行への怒りの発言が続きます。あいにくの強風で予定していたシール投票などは断念せざるを得なかったものの、都議会が五輪中止を求める陳情を不採択とする中で、都議選を前に立憲野党の候補者も駆けつけ、機を得た行動となりました。

 区民の反応は必ずしもよいとは言えませんでしたが、熱心に聞き入る二人の青年に声をかけると、「僕は開会式のチケットを持っているんですよ。(数万円の)代金が払い戻されるのが条件だけど、オリンピックはやめるべきだと思う。頑張ってください」。青年の言葉に励まされた取り組みとなりました。

(東京・ZENKO南部・佐々木透)

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