2021年07月09日 1681号

【都議選 五輪より命だ 開催中止 子ども観戦阻止で 菅・小池にNO】

 東京都議選が6月25日告示された(7月4日投開票)。争点は東京オリンピック・パラリンピック開催の是非とコロナ対策だ。民意を無視して五輪を強行する菅政権と小池都政に市民の審判を下し、命と暮らしを守る政治を取り戻そう。

市民と野党の共闘で 清水とし子さんを都政へ 日野市

 市民と野党の共同を象徴する清水とし子候補(日本共産党公認)の街頭演説会が25日、日野市豊田駅前で行われ、日本共産党の志位和夫委員長とあるが精一前市議が応援に駆けつけた。

 清水候補は「緊急事態宣言は3回、持続化給付金は1回だけで、しかも給付が遅い。都民は限界。でもみな踏ん張っている。なぜ感染を広げる五輪を開催するのか」と、ただちに中止し命を優先する都政への転換を訴えた。生徒らの五輪観戦の危険性を指摘し、「朝夕の満員電車で観戦に連れていくなど無謀だ。子どもたちの観戦動員は絶対止めよう」。市に観戦中止を強く申し入れている。日野市の保健所復活と、都立・公社病院の独立行政法人移行反対を述べ、「持続化給付金を2回、3回と出させる。コロナ対策に人とお金を集中する」と力説した。

 志位委員長は、五輪開催の場合、7月末に都の新規感染者が2千人を超える試算を紹介し、「開催によって新たに亡くなる人が増えても仕方ない≠ニいう立場には決して立つべきではない。そんな五輪など開催する意義はない」と力を込める。「投開票日から開催まで20日ある。まだ止められる。開催中止の都民の意思を示そう」と訴えた。

 あるがさんは4月日野市長選に出馬し、惜しくも敗れたが3万票の支持を得た。「3万票は市政を革新する種火として燃え続けている」。市民が前に、と「市民応援団」を結成し清水候補を支援する。朝の告示第一声でも、市民6人、野党4党がずらりと並び要求と政策を語った。あるがさんは「市民と野党の共闘の力で清水さんを都政へ送りだそう」と力強く訴えた。


斉藤まりこさん必勝へ 電話かけで支持広げる 足立区

 「新型コロナ感染拡大の危機から、都民の皆さんの命と暮らしを最優先に守る選挙。オリンピックをこのまま開催すれば、命や暮らしの危機が続くことは明らか。都民の声を聞かずに突き進む今の都政にストップを」。6月25日、斉藤まりこ候補の訴えから足立区での都議選の火ぶたが切られた。駆けつけた土屋のりこ足立区議は「デジタル法制定や運動弾圧が強まる中、地方自治が重要。議会で、市民のために権力に対抗し闘う議席が必要。斉藤まりこさんを何としても押しあげよう」と連帯あいさつ。

 平和と民主主義をともにつくる会・東京は、野党候補の乱立で激戦といわれる中、共産党の1議席を絶対守り抜こうと、票読み電話かけに取り組む。「土屋のりこ通信(5月臨時号)に斉藤まりこさんの推薦を入れましたがお読み下さいましたか。投票先はお決まりですか」の問いかけに「オリンピックは密だ。コロナが怖い。応援する」「自民・公明以外に入れる。斉藤さん、入れる方向で」「入れますよ。ご苦労さまね」。働きかけによりコツコツと票が積み重ねられていく。残り1週間、リストへの票読みをおこない、斉藤まりこさん2期目の勝利へ全力をあげる。

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