2021年08月13・20日 1686号

【第4分科会 市民が前に出てこそ共同は広がる/カジノの息の根を止める横浜市長選】

 第4分科会「市民と野党の共闘で政権交代選挙へ」は東京の2会場を結んで開催。品川会場では、8月8日告示・22日投開票の横浜市長選で、カジノ誘致と手を切りコロナから市民の命を守る候補を必ず勝利させようと議論を交わした。

 「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」の青島まさはるさんは「過去最多の立候補だが、カジノ推進は現市長ら2人だけ。住民投票条例制定と市長リコールの2つの直接請求署名が同時に、合わせて28万筆以上を集めた。この取り組みが、カジノ推進では選挙を戦えない状況、市民の力でカジノ阻止を勝ちとる局面をつくり出した」。

 6月末に立憲民主党が元横浜市立大学医学部教授の山中竹春さん(48)の推薦を決定。7月21日には共産党も山中さん支援を発表した。市民が前に出て共闘を推し進める先駆けとなったのが、250人が参加した7月18日の「選ぼう!カジノ反対の市長を!横浜パレード」だ。

 勝つために必要なのは、同じように市民が前に出て全戸チラシ配布、街頭宣伝、地域集会、電話かけなどを拡大していくこと。討議では「山中さんの知名度はまだまだ低い。外出しない人に伝えるには全戸チラシは非常に有効」「市民がどんどん前に出ていくことで共産党も山中さんを応援してくれるようになった」などの意見が出された。

 都議選品川区選挙区で自民・都民ファースト候補全員を落選させた同区民は「市民の力」を強調。「羽田飛行ルート署名の電話作戦では『自分たちの問題』と反応がよかった。それが都議選につながった」「羽田の問題の市民活動が先にあって、それに一生懸命協力した候補が当選した」と経験を語る。

 日野会場からは日野市長選・都議選を闘いぬいたあるが精一前市議がオンラインで「普段から地域で重要な課題についてみんなが意識を共有すること。日野の場合、固いネットワーク、常日頃から話し合える関係があった。市長選の際に一夜漬けで出来たものではない。だから共闘が力強く進んだ」とアドバイス。

 参加者らは総括集会終了後、横浜・鶴見駅東口に移動し、「STOPカジノ市長選共同アクション」作成のチラシを配布した。

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