2021年09月03日 1688号

【パラリンピック・子ども観戦中止を 市民がスタンディング】

 市民・子どもの命を脅かすパラリンピック強行、子ども観戦に反対する草の根行動が広がっている。

 東京・北区のJR赤羽駅前では8月4日から毎週水・金曜に、市民有志が「命と暮らしを守れ!パラリンピック中止」のスタンディングを行っている。リレー形式で、「私たちも頑張って練習してきた選手を応援したい。でも選手もこんな時にやりたくないでしょう」と、道行く人に話しかけるようにアピール。児童・生徒のパラ観戦を実施する小池都知事の発言に「若者に感染が広がる中とんでもない」と、怒りを交えて危険を訴えた。

 参加した市民は、都や子ども観戦を予定する自治体に電話や書面で中止を要請した。ある市民が都教育長に宛てた申し入れ書は「安全・安心を叫ぶが、『自宅が火事の最中に庭でバーベキューをするからと友人を招待する』ようなもの。『児童動員』は子どもの人権の蹂躙(じゅうりん)にほかならない。まるで戦時の『学徒動員』だ」と厳しく批判している。

 アピールは、羽田新飛行ルートの危険性やコロナ感染者自宅療養問題など多岐にわたる。社会問題を風刺歌詞にして唄うジョニーHさんも何度も駆けつけ、IOC(国際オリンピック委員会)バッハ会長の広島訪問などを歌と音楽で痛烈に風刺した。

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