2021年09月17日 1690号

【怒りは限界 検査の延長拡大へ 12回目の緊急要請 大阪・枚方市】

 8月27日「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」は、7人で大阪府枚方(ひらかた)市役所の市長公室、危機管理室、長寿・介護保険担当、保健所の4か所を訪れ緊急要請書を手渡した。

 第5波のコロナ禍、入院ができず自宅療養を余儀なくされた方が適切な医療を受けられず重症化したり命を失う異常事態が起きている。今、声を上げなければ明日は我が身との危機感が募る。コロナ感染も怖いがそれ以上に恐れるのは、感染しても適切な医療が受けられないことだ。助からない病気ではなく早期に適切な治療を受ければ助かる病気。早急に臨時の医療機関や病床の増設を、福井県の例(体育館を臨時の医療施設として100床確保)も示しながら要請した。

 危機管理室では、「枚方で入院が必要な人が入院できない等の話は聞いていない」との対応だったが、政府の入院基準では命は守れない。感染したら誰でも医療的な保護の下に適切な医療が受けられる体制整備を強く訴えた。

 学校や教育関係機関での感染が増えている中、枚方市は職員に抗原検査キットを配布するだけの対応のため、定期的なPCR検査を広く行うことも要望した。

 さらに、9月までとなっている介護施設の2週間に1回のPCR検査の延長を求めた。大阪市の実例(訪問系の介護事業所職員等にも検査を拡大、検査キットの配布や回収は委託業者が行う)も挙げ、枚方市の現行の仕組み(入所・通所施設職員のみが検査の対象、キットの搬送等は事業所自身のため現場の負担が大きい)の改善を迫った。

 コロナ禍から1年半が経った。今も何ら変わらない自粛<<Cンの対策に、市民の怒りも限界だ。

(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会・松田久子)

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