2021年09月17日 1690号

【民意が菅を倒した 辞意への決定打となった横浜市長選 共同候補山中竹春さん当選の快挙 市民はほんとによく動いた】

 菅首相の辞意表明への決定打となった横浜市長選。そこで市民と野党の共同候補・山中竹春さん勝利を切り開いたのは、カジノ反対の粘り強い運動の中から作られた市民の選挙運動だった。「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」の佐々木美智子さんに報告を寄せてもらった。

 市長リコール運動、住民投票条例否決を経て、IR(統合型リゾート)カジノ計画を止める手立てが8月市長選のほかにない中、候補はなかなか見つからなかった。「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」が主体となって個人、他団体に呼びかけての会議で、選挙前3か月になっても見つからない。

 立憲民主党から、ようやく候補が発表されたのが6月末。山中竹春さんだった。横浜市立大学医学部教授だった山中さんは、医学的にもカジノは絶対に良くない、止めたいが公務員として表向き政治活動ができないところから、離職し立候補を決意したという。その熱意に触れ、市民と野党が共に全面的支援する選挙運動にこぎつけることができた。

 候補が決まれば後はひたすら応援するのみ。7月上旬、山中さんがJR鶴見駅に初めてやってきた。人となりに接してみなくては応援に力が入らない。駅頭で山中さんは、スピーチの合間に、ちらしを受け取ってくれる人のもとに走り寄り、あいさつをしグータッチを求める。実にさわやかな印象で、私は勧める人に「クリーンでガッツのある人よ」を繰り返した。政策のすべてに共感できるわけではなく、ワクチン推進、SDGsの取り組みはどうかなと思ったが、概ねのところでは納得できた。

 本紙で何度も紹介されたように、つくる会は野党すべてを集め、山中候補を中心に駅前広場で大集会を開き、パレードをした。区内全戸の6割にチラシ入れをした。連日、鶴見駅でチラシを配り、シール投票をし、投票日前夜まで電話かけをした。ほんとによく動いた。

 落選運動なるネガティブキャンペーンも展開され戸惑わされたが、8人立候補も利して投票率が上がり、山中さんは初当選した。

私たちの市長を後押し

 横浜市は菅首相の選挙区。直結の小此木候補落選で求心力を失った首相は見限られ、突然の辞任発表に至った。市民と野党が共に全面支援をして山中さんが当選したのは快挙。多くの市民が、国の方針と言い放ちカジノを進めた前市長への怒りを投票で示し、長年のハコモノ行政を見切ったのだ。菅首相は自身を送り出してくれた横浜市民を甘く見たことで、上りつめた座を自ら失うこととなった。

 山中さん当選後もSNSではネガティブキャンペーンが続いている。就任5日目の新市長が、はやリーク攻撃や批判を受けているとか。市民と野党に推された市長が、自公が多数を占める議会で応答していく困難は推して知るべし。

 私たち市民は、私たちの選んだ市長の後押し、実効性のある応援を続けなければならない。





菅は打倒された。自公政権を衆院選で完全に打倒しよう! 〜対案は民主主義的社会主義〜 MDS集会

◆基調講演「衆議院選挙で自公政権を倒そう」
◆医療講演「コロナワクチンをどう考えるか 科学的根拠に基づく積極的施策を(仮題)」

〇枚方   9月23日(木・休)13時30分〜 枚方市民会館
〇神奈川    9月25日(土)14時10分〜 ハーモニーとよおか
〇阪南     9月25日(土)14時〜 サンスクエア堺 
〇阪神     9月25日(土)18時30分〜 西宮勤労会館 
〇東京北部   9月26日(日)14時〜 サンパール荒川
〇東京青年   9月26日(日)13時30分〜 シアター1010(せんじゅ)(北千住)
〇三多摩    9月26日(日)13時30分〜 日野社教センター

〇滋賀     9月26日(日)10時〜 大津市民文化会館
〇京都     9月26日(日)14時〜 ハートピア京都
〇北大阪    9月26日(日)14時〜 茨木クリエイトセンター
〇大阪市    9月26日(日)14時〜 LAGセンター
〇河内     9月26日(日)13時30分〜 寝屋川市民会館
〇千葉     10月2日(土)14時〜 市川教育会館
〇東京南部   10月3日(日)13時30分〜 池上会館

主催:MDS(民主主義的社会主義運動)各地区委員会
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