2021年09月24日 1691号

【RAWAが訴え アフガン女性の自由なくして世界に自由はない/9・25全世界行動を】

 アフガニスタン女性革命協会(RAWA)は1977年、女性の権利と民主主義獲得を目的にカブールで結成された。ソ連占領、タリバン支配、米軍占領の下で半世紀にも及ぶ闘いを続けてきた。今再び立ち現れたタリバンとの闘いを全世界の市民に呼びかけた。

(CALL FOR ACTIONS in support of AFGHAN WOMENから)

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 RAWAは、アフガニスタンとその抑圧された女性のために声を上げる行動―9月1日のオンライン行動に続き9月25日街頭行動に参加するよう呼び掛ける。帝国主義、軍国主義、原理主義、ファシズムに反対し、アフガニスタンの女性―すべての弱い立場の人びと―と共に立ち上がろう。アフガニスタン女性の自由なくして、私たちの自由はありえない。

 私たちは、各国の政府、国連安全保障理事会および地域団体に対し、以下のことを緊急に要請する。

 ▽タリバン政府の承認を拒否すること。タリバン政府は残忍な勢力を集めたに過ぎず何の正当性もなく、アフガニスタンの人びと、特に少女・女性を恐怖に陥れるだけである▽資金や武器の提供、技術的ノウハウなどタリバンへのあらゆる形態の支援を停止すること▽帝国主義、軍国主義、ファシズム、宗教的原理主義を終結させること▽商業的その他の利益のために女性の権利をもてあそぶことを防止すること▽タリバンに対する女性の抵抗を支援すること▽自己決定権を含めた民主的権利および人権を尊重し、支援すること▽国外に脱出したいと希望する女性、男性、人権活動家、ジャーナリスト、警察官、公務員、運動選手、性的少数者(LGBTI)などを避難させ、通行の安全を確保すること▽アフガニスタンの人権状況を監視するために独立したオブザーバー組織を創設すること。メンバーの大半は女性の人権推進に実績がある女性であること▽米国とその同盟国は難民を積極的に受け入れ、再定住させるための費用を負担する責任を負うこと▽アフガニスタンの人民を支援するために人道的回廊を直ちに開放すること▽アフガニスタンや世界の他の場所で進行中の戦争から利益を得る武器貿易政策をやめ軍産複合体の活動を阻止すること。

◆参考;MDS翻訳資料 グローバル・トレンド No.9「タリバンの権力奪取をどう見るか―アフガニスタン女性革命協会(RAWA)の見解

◆RAWAと連帯する会、OPEN(平和と平等を拓く女たちの絆)などは9月25日、大阪市で連帯スタンディング等を予定している。

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