2021年11月19日 1699号

【議会を変える 野党統一の力を次につなげよう 大阪府茨木市議 山本よし子】

 今回の衆議院選挙で、私は「憲法いかそう茨木市民の会」、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)のみなさんとともに、大阪9区(池田市、茨木市、箕面〈みのお〉市、豊能郡)で野党統一候補、社民党の大椿ゆうこさんの勝利をめざしてたたかいました。当選には至りませんでしたが、次につながる成果と課題が見えてきました。

 まず、野党統一候補として一本化できたことは、画期的なことでした。しかし、野党統一が簡単にできたわけではありません。統一ができたのは、市民の運動があったからです。

 大阪9区では、市民連合と大椿ゆうこさんとで政策を練り上げてきました。茨木市では毎月19日の茨木総がかり行動や、毎週金曜日の反原発の行動を、野党と市民が継続して取り組んできたことが、野党統一の力になったのだと思います。私自身も、無所属市民派の立場で、野党統一を進めるよう立憲民主党と共産党に申し入れを行い、野党と市民の橋渡しができました。

 選挙の中で、うれしかったのは、茨木市議会の野党と市民派の女性議員が一堂に会した女性のリレートークに参加できたことです。議会ではなかなか共闘できない女性議員ですが、女性議員を増やそう、選択的夫婦別姓や働く女性の格差解消などのジェンダー平等政策を推し進めよう、という目標で一つになることができたのです。これがきっかけで、これから議会でも一緒に政策提言できる基盤ができたと思っています。

 また、9区の他の市の市民派議員とも一緒に行動することができました。その中で、市長が維新の会である箕面市では、市民病院や公立幼稚園、保育所の民営化を次々に打ち出していることも知りました。

 維新の会の企業利益優先、住民サービス切り捨ての政策は、茨木市にも共通することであり、今後他市とも連携しながら維新の政策に対抗していかなければ、と決意を新たにしました。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS