2021年11月26日 1700号

【「月桃の花」歌舞団 ガマ人間あらわる 大阪大正公演 宣伝広げ新団員とともに大成功】

 10月30日、大阪市大正区の大阪沖縄会館でミュージカル『ガマ人間あらわる』公演が開かれ、区民をはじめ幅広い参加者の共感を呼んだ。公演実行委員長の谷上瑠洋(るみ)さんに報告を寄せてもらった。

 私は大正公演の実行委員長を務めました。私たち「月桃の花」歌舞団にとって、初めての大正でのミュージカル。沖縄にルーツを持つ人が多い大正区の人が歌舞団のエイサーを見てどう思うのか、ミュージカルを観てどう感じるのか不安や緊張でいっぱいでした。

広がった出会い

 成功させるために毎週のストリートライブ、商店街道ジュネー(練り歩き)で宣伝活動を広げました。その結果チラシを受け取った方が観に来てくださり、初めて歌舞団を見たという参加者が多数いました!

 ポスティングをしている時に小学生の子どもたちに出会い、歌舞団に興味を持って野外公開練習も観に来てくれました。エイサーを踊りたいと短期間に頑張って練習し、本番ではその子らの保護者やお客さんにエイサーを披露することが出来ました。そして、公演当日に歌舞団員になってくれました! キャストやダンスにも興味がある子どももいたのでうれしかったです。今後、大正区でもエイサー練習などをしていきたいと思っています。

 宣伝活動はそれだけではありません。私と滋賀の岩崎さんと一緒に、若者二人で近隣の学校に行きました。先生方に観に来てほしいとの思いで訪問しました。ほとんどの学校がチラシを受け取ってくれましたが、先生方が会議中など手が離せないときは、名刺に挨拶文と「観に来てくれると幸いです」と文章をつけポストに投函しました。

 若者だけではなく歌舞団員が一丸となって、教会に宣伝したり、SNSや知人友人などにも宣伝しました。宣伝を頑張った結果、当日は教会の方たちや宣伝した知人など71人が来場してくれ、感想もいただきました。

ユース交流会も充実

 大正公演では若者も多く集まり、ミュージカル後のユース交流会には20代の女性や中学生、小学生が参加してくれました。フクシマ、オキナワ、非正規労働者など『ガマ人間あらわる』が取り上げたテーマは、正直私にも難しい問題です。でも真剣に考え、内容を理解していて、初めて観たのに凄いなと思いました。これだけユース交流会が充実したのは久しぶりで、うれしい思いでいっぱいです。

 終演後、お客さんから「主人公の演技が良かった」「エイサーがかっこよかった」「10代から70代までの幅広い年齢が活躍しているのを知り驚いた。とても楽しそうな雰囲気」などうれしい言葉を貰いました。

 今回はコロナが始まってから初めての室内での公演でした。野外とはまた違い、声もよく通り照明も綺麗に見えました。開放空間としては野外のほうが勝ちますが、久しぶりに室内での公演が出来て良かったです。

歌舞団カフェへ

 11月28日に大正コミュニティセンターで歌舞団カフェを行います。コロナ禍で苦しんでいる人や今の社会で困っている人、悩んでいる人が、歌舞団員や他の人たちに話して少しでも気持ちが楽になってくれたらいいな、と思い企画しました。良い歌舞団カフェにしていきたいです。

 大正公演は歌舞団員の奮闘、区民の協力で大成功しました! 次は滋賀公演。歌舞団員を増やし、多くの方たちに笑顔と元気を送るため頑張りたいと思います。





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