2021年12月03日 1701号

【9条改憲・緊急事態条項創設許すな/本気の共闘で反撃と闘いスタート】

国会前に1000人

 総選挙後初となる総がかり行動実行委員会・9条改憲NO!全国市民アクション共催「改憲発議反対!辺野古新基地建設反対!敵基地攻撃能力保有反対!11・19国会議員会館前行動」にコロナ禍で久々の1千人が参加。加速する改憲策動と野党共闘批判の中、改憲発議に反対し市民と野党共闘で反撃しようと訴えた。

 戦争をさせない1000人委員会の竹内広人さんは、主催者あいさつで「自民・岸田首相は憲法改正推進本部を実現本部に改め、茂木幹事長は緊急事態条項創設を優先する方針を示した。憲法改悪が現実味を帯びてきた」と警鐘を鳴らす。

 社民・共産・立憲民主の国会議員がマイクを握る。「敵基地攻撃能力の保有と軍事費GDP2%。5兆円を11兆円に倍加する大軍拡。許すことはできない」(共産党・笠井亮(かさいあきら)衆院議員)

 「政治を変える8区の会」の東本(とうもと)久子さんは、候補者一本化と本気の共闘が自公政権の石原伸晃を倒した経験を報告した。「一本化のため、共産党上保さん、れいわ山本さんにおりていただいた。特に共産党。100か所もの候補者をおろした時、志位委員長は『見返りは民主主義』と言った。その思いに応えたいと思った。市民と野党の共闘を実現する過程で民主主義を実現し、地域から確かなものに変える決意で闘った」

 総がかり行動の菱山南帆子(なほこ)さんは、99歳で亡くなった瀬戸内寂聴さんを「2015年6月18日の総がかり行動に参加され、『いい戦争はない。戦争はすべて人殺しです』のスピーチをしてくださった」と偲んだ。

おおさか総がかりもデモ 維新は改憲の先兵だ

 大阪でも19日、おおさか総がかり行動実行委員会主催で「憲法9条改悪を許さず、憲法が生きる社会をめざそう」と、平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)など市民100人以上が集った。

 主催団体を代表し、しないさせない戦争協力!関西ネットワークの中北龍太郎さんが「GDP2%、11兆円もの軍事費へ、敵基地攻撃能力保有、護衛艦空母化など既成事実化も。維新は改憲の先兵だ」。遺骨土砂を辺野古埋め立てに使わせない自治体意見書を呼びかける西尾慧吾(けいご)さんは「12月議会に向け声をあげよう」と訴えた。集会後デモで市民にアピールした。

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