2021年12月03日 1701号

【市民と野党の共闘日常化を MDSとともに社会を変える―各地でMDS集会開く】

 11月20、21、23日、MDS(民主主義的社会主義運動)は全国13地域で総選挙を共に闘った市民とともに集会を開催。基調講演「市民と野党の共闘を強化、日常化し、来年参院選勝利で改憲を阻止しよう」(2面に要旨)で選挙総括と展望を共有し、MDSに加わりともに日本社会変革の一翼を担おうと呼びかけた。

元副市長問題の疑惑解明を 日野市議選勝利へ方針議論/東京・三多摩

 11月20日、東京・日野市内で開かれた三多摩集会では、基調を受けて「シール投票で政権交代賛成でも維新に入れた人も」「野党の共通政策に、きらっと輝く、人を惹(ひ)きつけるような具体化がなかった」「負けたのは事実と認めるべき。本当に共闘がうまくいったとは言えない」「連合にも『私は原発反対』と本音を言う組合員はいる。一人ひとりと話をしていくしかない」など発言が続いた。

 「日野市政の闇は解決されたか」と題して報告したのは、あるが精一前市議。元副市長が区画整理事業の助成金をだまし取った罪で実刑判決を言い渡され(11/18)、市立保育園の移転・民営化への同元副市長の関与を「極めて不適切」とする第三者委員会の報告書が明らかになる(11/17)という新たな局面に対する評価を共有した。

 あるがさんは「元副市長の関わった案件の背後には利権のシステム、構造的腐敗と呼ぶべき実態がある。それを今の市政は引きずっている」と指摘。判決も第三者委員会報告も、元副市長を悪者にして済ませ、市政の闇にメスを入れることはない。11月市議会冒頭、“坊主懺悔(ざんげ)”した大坪冬彦市長の狙いもそこにある。

 2月市議選に向け、「元副市長問題の疑惑究明を大きく掲げよう」とあるがさんは強調する。百条委員会の設置を含め市議会としての徹底調査を求める請願署名が近く始まる。保育園問題で住民監査請求を起こすべく、市民から広く請求人を募る。コロナ対策や福祉充実など、市長選の際に練った55の政策のブラッシュアップも必要だ。

 「日野・市民自治の町をめざす会」は訪問活動で対話を広げ、会員と『市民が主人公』読者の獲得を進める。「闇だけでなく、『日野市イエス』は何かを打ち出してほしい」「請願署名とタイアップを。ポスター掲示も増やそう」「ビラを持って話し込もう」など、3千票以上を目標に全力投球する決意が相次いだ。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS