2021年12月17日 1703号

【国際連帯で平和を築く 社会の変革で新しい世界を/DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)全国政治委員クリスチャン・ヘルナンデスさん】

 DSAは米国最大の社会主義団体で現在9万5千人のメンバーがいる。全国に250支部があり、この他に大学などに若者DSAの支部がある。DSAは選挙の他、地域や職場の変革を通じて、新しい社会、社会主義の実現をめざしている。

 私は最初、移民の権利のために闘っていた。貧困者を犯罪者扱いする移民政策を変えたかった。メキシコ移民だった両親の苦労を知っているからだ。資本主義は移民労働者を儲けの手段としか見ていない。社会主義が展望だった。学べば学ぶほどその必要性を感じた。

 2016年、大統領予備選挙でバーニー・サンダースのキャンペーンからDSAに加入、19年、全国政治委員に就いた。

 米国南部・テキサス州の保守的な地域の中で病気休暇を有給化する運動を行った。1年にわたる戸別訪問、地域の労働者との会話の中で、同じ労働者として結びつく重要性を知り、社会主義者としての自覚ができた。

 コロナ・パンデミックの中で多くの人命が失われたが、希望は失っていない。組織化は困難だったが、オンラインにより全世界の民衆とつながることができた。世界で起こっている問題に対し、行動に移すこと、闘いに参加することが重要だ。

 国際連帯はDSAの柱だ。海外の労働者と結びつくことで国内の闘いを強化できる。DSAは世界を支配する米帝国主義のその中心で社会変革する自覚の下に、国際連帯を強化する決意だ。

 辺野古新基地阻止、環境破壊を許さず、アジア太平洋の平和を。必ず勝利する。

(12月5日 大阪集会)

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