2021年12月17日 1703号

【ZENKOスピーキングツアー 沖縄・南西諸島を戦場にするな】

 2021ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)スピーキングツアー集会が11月27日〜12月5日、全国9会場で行われ、オンラインを含めのべ1050人が参加した。沖縄・南西諸島の最前線で闘う9人が、玉城デニー知事の辺野古設計変更不承認支持、新基地建設と軍事要塞化を止め国際連帯で東アジアの平和を、と発信した。(2・3面に関連記事)

民衆の国際連帯で、東アジアに平和を創る/大阪

 12月5日、スピーキングツアー最終の大阪集会には200人が参加した。

 南西諸島軍事要塞化の現実と市民の粘り強い闘いを「石垣島に軍事基地を作らせない市民連絡会」嶺井善(まさる)さんが報告。嶺井さんには、「不承認」支持の「ブルーアクション」に取り組んだ「寝屋川 平和と市民自治の会」がオンライン越しに激励グッズを手渡す。

 「遺骨土砂を埋め立てに使うな」意見書採択を求める陳情に取り組んだ枚方(ひらかた)市や12月17日に本会議を控える松原市からの報告は、参加者に共感と勇気を与えた。

 DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)全国政治委員クリスチャン・ヘルナンデスさんがオンラインで出演。米国民衆との連帯とZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)署名の広がりを期待させた。

 田中拓真ZENKO共同代表が「東アジアの平和は足元からの民主主義の徹底で実現できる」と強調し、▽「不承認」支持の防衛省あてFAX▽ZHAP署名▽朝鮮半島終戦平和キャンペーン、などを行動提起。参加者は「遺骨土砂を基地建設に使うな」「辺野古、不承認支持」のコールでデモへと出発した。

大浦湾の豊かな生態系 守りぬく 神奈川

 横浜・鶴見区で開かれた神奈川集会(11/30)では名護市議の東恩納琢磨さんが講演。サンゴ移植現場の写真を示し、「サンゴが成長する環境がなくなって別の生物が生息。移植は単なるパフォーマンスだ」「アメリカの海洋保護団体が大浦湾を生態系を守るべき海域=ホープスポットに指定した。この海に基地はつくらせない」と力を込めた。

 「島ぐるみ会議と神奈川を結ぶ会」の仲宗根保さんからは、辺野古座り込み派遣などの取り組み報告とともに、米バークリー市議会における新基地建設反対決議採択の紹介があった。

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