2021年12月17日 1703号

【みんなが考えれば、宮古島のミサイル配備は撤回できる/てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会 楚南有香子さん】

 11月14日、宮古島の平良(ひらら)港から弾薬庫へミサイル(地対空、地対艦誘導弾)が運び込まれました。

 弾薬庫の問題点は▽地下水で生活しているのに水源地汚染のおそれがある▽ミサイル基地の立地がジュネーブ条約の軍民分離原則に反している▽市議会へは配備計画の概要しか説明がなく避難計画も示されていない▽公海を越えて攻撃する「国防」は憲法上あり得るのか―ということ。

 搬入されたら闘いは終わりではありません。闘いはここからです。私ががんばってこれた確信は、2015年に宮古島で行ったシール投票で7割の人がミサイル基地の建設に反対だったことにあります。アメリカの盾になる「国防」を、国民みんなが考えるようになれば、阻止できます。

 世界から基地をなくし、武力に拠らない政策を行う政府が必要です。そのためには政権交代ですね。

 宮古島の人口は5万人ですが、14日のミサイル搬入の現場にいた子どもは「要らない」と言い続けた私の娘一人でした。娘は自分の意思で参加しました。「剣より拳銃よりミサイルの方が怖いのに、なんで警察がその搬入を守っているの?」。それが怖くて泣いてしまいました。

 すべての子どもたちがミサイルが搬入されるのを見ていたら、運動はもっと大きくなっていたはずだと思っています。先輩たちの姿を見て今、私が闘っているように、次の世代へと闘いを引き継いでいくために。

(11月29日 滋賀集会)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS