2022年1月21日 1707号

【米軍由来の感染急拡大に怒り噴出/岸田首相は基地の即時閉鎖を命じよ】

 在日米軍基地が元凶となった新型コロナ・オミクロン株の感染急拡大に、沖縄をはじめ各地で怒りが沸騰している。

 1月4日、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」主催の防衛省前抗議行動に結集した市民からは「日米地位協定で米軍は検疫制度から免除され、抜け穴となっている」「沖縄の軍事植民地状況の象徴だ」「沖縄県民は日本国民ではないことがはっきりした。岸田が言う水際対策の中に沖縄は入っていない」と声が上がる。

 電話でつながった沖縄平和運動センター前議長の山城博治さんは「米軍基地から150名もの感染が発生した。恐ろしい。アメリカはどういう国か。政府はこの暴挙を見過ごすのか。それでも独立国家の政府なのか。岸田さん、即座に米軍基地を閉鎖しなさい。県民の命と暮らしを守るために基地閉鎖を命じなさい。そうでなければ総理をやめなさい」と迫る。合わせて、1月23日投票の名護市長選で「沖縄の良識、やんばるの良識、人間が人間としてあることの良識を示したい」と岸本ようへい予定候補の勝利を訴えた。

 辺野古実は、山城さんらが発表した「わたしたちの島々を戦場にさせない県民の会」設立の呼びかけに応え、琉球列島戦場化阻止の闘いを強化していく。

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 8日、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」が呼びかけた新宿駅南口でのスタンディングには70人が参加。沖縄での感染拡大に「また沖縄が犠牲になるのか」と日本政府・米軍に怒りをぶつけた。



京都・大阪でも連帯ブルーアクション

 1月8日、京都市伏見区で連帯の署名行動。ジュゴン愛≠フ女性や沖縄へ修学旅行に行く高校生も協力(上)。大阪・寝屋川市駅前でも青色を身につけ今年最初の街頭行動。米軍による感染拡大への怒りを表す人や若者との対話も(下)。



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