2022年1月28日 1708号

【沖縄・名護市長選 岸本ようへい候補が気迫の訴え 言うべきことを言い ここで辺野古を止める】

 1月23日投開票の沖縄・名護市長選挙。決戦の火ぶたが切られた。16日、名護市宮里白銀橋(しろがねばし)交差点での岸本ようへい必勝出発式は、コロナ感染対策から積極的な呼びかけは行わなかったが、支援者ら460人が集い岸本候補必勝を誓った。

 辺野古新基地阻止、米軍由来のコロナ感染拡大に、はっきりものを言う岸本ようへい候補に、期待と激励の熱い応援演説が続いた。

 かけつけた玉城デニー沖縄県知事は「新型コロナは12月初めはゼロ、ひとけた。みんなで頑張ったのに、米軍由来の市中感染で残念な状況だ。地位協定の構造的な差別、米軍の7割が沖縄、の現実を声を大に訴える。声なき国の民は滅びる≠ニの言葉がある。言うべきことは言わなければいけない。名護市の未来のために、岸本候補は、辺野古新基地は認めない、市民のくらしを守ると主張する。未来をつくるために選挙戦をがんばろう」と訴えた。

 新基地阻止に命をかけ闘った翁長雄志(たけし)前知事の妻・樹子(みきこ)さんは「私がここに来るのは決してようへいさんのためだけではない。私たちの、沖縄の子どもたちの50年先、100年先に、ちょっとでもよりよい世界・沖縄を残したいから。どんなに苦しくても手を取り合って頑張りましょう。ようへいさんをトップに押し上げ、名護の未来を託す。それしかない。皆さんの力を結集し、必ず岸本ようへい新市長の誕生を勝ち取りましょう」と力を込めた。

未来のため市政変える

 最後は岸本ようへい市長候補。みなぎる気迫が伝わる。こぶしを挙げ渾身の力で市民に訴えかけた。

 「名護市政を変えなければならない。市民生活を向上させ、子育て支援の無償化を必ず実現し、先人たちが守ってきた安心、安全、豊かなくらしを守り抜く。言うべきことを言い、基地問題であろうと新型コロナであろうと、真正面から取り組み、必ず改善・前進させる。決して新基地は認めない。玉城デニー知事が不承認で示したように、ここで止める。翁長雄志前知事が命をかけ、稲嶺進前市長が体を張って、子どもたちの未来のために取り組んだ。今、市政を変え、辺野古の新基地を止める。みなさんの力を貸してください」

 岸本候補のアピールを受け、熱気に包まれた参加者に気合が入る。支援者らは「この間、訴えを見てきた中で一番気合が入っていた」「今回は絶対に勝たなければならない」。参加したZENKOおきなわメンバーも、事務所での活動や街頭演説支援で行動。支援者こぞって選挙戦を闘い抜くことを誓い合った。

(ZENKOおきなわ・新垣仁美)





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