2022年1月28日 1708号

【IR住民説明会で疑問噴出 カジノ反対へ広がる市民の声 大阪】

 大阪府で、カジノ・IR(=統合型リゾート)住民説明会(大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画〈案〉に係る説明会)が開かれ、出席した市民から疑問・追及の声が噴出している。

 「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」が呼びかけるカジノ反対署名も広がっている。ネット署名だけでも3万を超え、説明会の場や街頭でも「カジノなんか、アカンに決まっている。みんなそう言っている」と署名への協力が進む。

 堺市の説明会参加者から、怒りの報告が寄せられた。

府民の声を聴け カジノ反対こそ民意

 堺市で開かれたIR説明会に参加しましたが、本当にひどいものでした。

 「夢洲(ゆめしま)は、地震・津波・高波・液状化で危ないと以前から指摘されていた。埋め立て地からは、どんな汚染物質が出てくるかわからない。処理に790億円もかかるようなところに、なぜIRを作るのか」の質問に、「緻密な調査をやっていなかったので把握できなかった。ハザードマップは承知していない」など無責任発言を連発する理事者。

 IRの売り上げの80%は、カジノの儲け、つまり他人から巻き上げた“不幸な”お金だ。そのカネでギャンブル依存症センターを運営するなど、本末転倒で虫唾(むしず)が走るとはこのことだ。

 しかも府の広報紙にも説明会案内を載せていないため、大半の府民には知らされず、11か所の説明会と4回の公聴会だけで“やった振り”。かかる経費には税金を使う。こんな卑劣で横暴な維新のやり方は絶対に許せない! このことを広く知らせることが最重要だ。カジノ絶対反対! の民意をみんなでつきつけたい。

(平和と民主主義をともにつくる会・大阪・秋野恭子)

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