2022年02月04日 1709号

【みるよむ(606)2022年1月22日配信 イラク平和テレビ局in Japan 国際連帯で平和を築く 社会の変革で新しい世界を ―DSA全国政治委員・ヘルナンデズさん―】

 12月5日ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)スピーキングツアー大阪集会に、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)全国政治委員のクリスチャン・ヘルナンデズさんがZOOMで参加した。今回はその映像を配信する。

 2016年に社会主義者のバーニー・サンダース上院議員が米大統領選挙で大躍進し、ヘルナンデズさんは選挙運動の中心を担っていたDSAに加入した。両親は米国への移民で、貧困と厳しい格差、労働者への搾取を見てきて、この社会を変える展望が民主主義的社会主義だと感じた。

 DSAに加入し最初に取り組んだのが自らが住むテキサス州ダラス市に有給の病気休暇を認めさせる運動だ。「ほぼ1年をかけて、地域に入りドアをノックし、話し込みました」という活動で「運動に勝利した」。

 DSAにとっての国際連帯の意義を、ヘルナンデズさんは「我々の取り組みを国際的なものにし、帝国のただなかに暮らす社会主義者として米帝国主義に立ち向かうもの」と語る。「軍国主義に直面し、私たちが結集するために行った闘いを誇りにしており、私は戦争のない世界の実現を確信している」と表明する。

ともに新基地とめよう

 この立場から「ともに、沖縄の新基地建設を阻止しましょう。ともに、沖縄の人々への今も続く抑圧に立ち上がりましょう。ともに、アジア太平洋地域の生態系の破壊と軍事化を跳ね返しましょう」と呼びかける。

 辺野古新基地を止めるZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)は、こうしたDSAの人たちとの国際連帯の運動なのだ。

 日本側から、全戸訪問に取り組む苦労について尋ねられ、「まず何よりも、正直に、社会主義者であることを恥じることなく人々と接する」という姿勢を強調。「地域に入る時には、労働者階級が多く暮らす地域を選んで入る」と答えた。日本での社会変革の運動も学ぶべき姿勢だと思う。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

 
MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS