2022年02月04日 1709号

【感染拡大の元凶 日米地位協定を改定せよ ZENKOが外務省請願行動】

 平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)関東の新型コロナ対策プロジェクトは、昨年末からの新型コロナ感染拡大を「米軍基地大規模クラスター」として、在日米軍とその事態を見過ごしていた日本政府を断罪。この事態の根本原因を糺(ただ)すべく1月19日、外務省に日米地位協定の抜本的改定を求める請願を行った。

 外務省正門前に10人が集まり、「コロナ感染を拡大した日米地位協定をただちに改定しろ」「米軍基地閉鎖」「米軍は日本国民の命を守らない」とプラカードを掲げてスタンディング。「オミクロン株流行の元凶は米軍」「市民の命より米軍か」など、外務省に向け、マイクアピールで市民の怒りの声を突き付けた。

 外務省内に移動し、日米地位協定室の主査に請願書を手渡した。特に在日米軍が出入国時にPCR検査を行っていなかったことで感染拡大を招いた問題を指摘。再発防止徹底のために、ただちに日米地位協定を改定し、在日米軍に対する検疫を日本政府がその権限と責任において実施すべきであることを強く訴えた。請願に対する回答は1月末までとし、今後もZENKOは外務省、日本政府の動向を注視していく。

 その後は、「改憲発議反対!辺野古新基地建設中止!敵基地攻撃能力保有反対!防衛予算拡大するな!いのちと暮らしと営業を守れ!1・19議員会館前行動」に参加。600人の市民とともに、1月23日投開票の沖縄・名護市長選の岸本ようへいさんの必勝を誓った。社民党・新垣クニオ衆院議員は「在日米軍に対する検疫は常識の問題。日米地位協定を真剣に考えていく。本日の沖縄への連帯の思いは必ず沖縄に持って帰る」と語った。

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