2022年02月11日 1710号

【カジノ・IRよりコロナ対策だ 一人ひとりが声あげるとき 2・12大阪にカジノはいらない!市民集会へ】

 2〜3月大阪市会・府議会でのカジノ・IR(統合型リゾート)「区域整備計画」決定の動きに住民説明会や公聴会では怒りの声が噴出した。反対署名や宣伝にも日に日に手応えが広がりつつある。2月12日「大阪にカジノはいらない!市民集会」が開かれる。平和と民主主義をともにつくる会・大阪 松尾孝子さんから呼びかけが寄せられた。

 大阪にカジノを本当につくるのか? 大阪府政だよりに説明会・公聴会の案内すら載らないまま、維新はカジノ誘致ありきで突き進んでいる。カジノ問題の第一人者、鳥畑与一静岡大教授が2月12日、大阪市の集会で「崩壊するカジノ幻想」と題して講演する。鳥畑教授は横浜市、和歌山市、長崎市でも講演し、カジノ中止の闘いの力になってきた。

 IRで年1兆円以上の経済効果と吉村知事・松井市長たちは言うが、根拠も示さぬまま、年2千万人の来場を見込む。地元住民の財布をあてにしているのだ。

 「リゾート」と表現するがIRの収益の8割はカジノからで、実体はカジノ。訪れる7割は国内、その8割がカジノに行くと試算する。スロットマシン6400台用意と聞いただけでも、気軽にギャンブルを体験させ、そこからカネを巻き上げようとの狙いがわかる。

 IRに収益が集中する分、地元にとっては借金と依存症が増えるばかりか、消費は冷え込み、廃業や失業増がもたらされることになる。

 コロナ禍の死亡率がワーストの大阪で、市民を欺き利権のためにIR・カジノをおし進める維新。一人ひとりが声をあげ、事実を伝え合い、命とくらしを守るために立ち上がろう。始まれば35年はやめられない契約のカジノを阻止するため、2・12市民集会に参加し、鳥畑教授の講演を1人でも多くの人に届けよう。

◆2月12日(土)14時〜
◆エルおおさか南ホール/サテライト会場あり(Zoom視聴も可能)
◆詳細・申し込み等は http://www.zenko-peace.com/

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