2022年02月18日 1711号

【3.8国際女性デーのつどい/女性たちの連帯で/ジェンダー平等の社会を】

 3月8日は、国連も提唱している国際女性デー。世界中の人びとがジェンダー平等をめざし、行動を起こす日です。コロナ禍が長引き、女性どうしが集い交流できる機会が減っていく中でも、女性を取り巻く壁を切り崩し、一歩前に踏み出せる元気の出るつどいにしようと準備を進めています。

 新型コロナの影響を真っ先に受けたのが非正規の女性労働者です。仕事を失い、賃金を減らされています。子どもへの感染拡大で多くの保育所や学校が閉鎖され、働く母親に大きな負担がかかっています。コロナ禍で、女性の働き方の問題が浮き彫りになっているのです。

 岸田政権の政策には、ジェンダー平等の視点が全く欠けています。先の衆院選の争点の一つ、選択的夫婦別姓制度については先送り。一方で「こども家庭庁」の創設を急いでいます。子どもの貧困や虐待が問題になる中で子どもの支援を進める新しい行政機構ですが、問題は名称に「家庭」を加えたところにあります。この背景には、「子どもは家庭でお母さんが育てるもの」との考えがあります。「伝統的な家族観」を守り「子育ての責任は家族にある」とする日本会議系の議員らの主張を受け入れたものです。この考えは、夫婦別姓や性的マイノリティの権利を認めようとしないのと共通し、憲法改悪にも通じる危険な動きです。

 国際的に見るとジェンダーギャップ(男女の格差)は世界120位。政治的な分野での女性の進出も低い状態です。ジェンダー平等の政策を進めていくために、女性が政策決定の場で意見を出せるよう、女性議員をもっと増やしていかなければなりません。

世界の女性の闘い報告も

 大阪で開かれるつどいでは、大阪府立大学名誉教授・伊田久美子さんに「ジェンダー平等の社会の実現に向けて」と題して、フェミニズム研究の立場からジェンダー平等の社会をつくるために何が大切かを語っていただきます。

 また、コロナ禍とドゥテルテ政権の圧政の中で貧困地域の子どもの教育保障に取り組むフィリピン・アバカダの活動、アフガニスタンでタリバン政権の弾圧に抗するRAWA(アフガニスタン女性革命協会)の最新情勢など、世界の女性たちのたたかいを伝えます。

 ジェンダー平等の社会をつくるために何ができるか一緒に考え行動しましょう。

(OPEN〈平和と平等を拓く女たちの絆〉代表・茨木市議山本よし子)

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 大阪 3月8日(火)18時30分〜 ドーンセンター
 主催 3・8国際女性デーのつどい実行委員会
 オンライン参加の申し込み 3.8wwdjk@gmail.com まで/連絡先 080-3113-2304(山本)
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