2022年02月18日 1711号

【日野市議選 すでに終盤/あるが精一さん 熱を込め訴え/腐敗断ち、私物化された税金を暮らしへ】

 日野市議選(2月13日告示、20日投開票)は事実上、最終盤に入った。無所属市民派、あるが精一予定候補のスポット宣伝も一段と熱を帯びている。

 訴えの第一は「一部の利害関係者の利益のためでなく、市民とともに歩む、ともにつくる市政を」。元副市長は自分の懐に、分かっているだけで3億円も入れ込んでいた。なぜこんな不正がまかり通ったのか。市政が腐敗していたからだ。法律にのっとった市政運営が行われていない。

 しかも、市政に関する情報は隠蔽されている。「ウソとごまかしの悪弊を続ける市政を改めさせる議会が必要。元副市長らが私物化したお金は10億を下らない。そのお金があれば、18歳までの医療費を所得制限なしに無料にできる。評価の高い日野市の学校給食を無償化できる」

 どんな街づくりをめざすのか。「気候変動の問題は重要。何ができるか。市役所には100台以上の車がある。それをすべて電動化する。市の公共施設への太陽光パネル設置をもっと積極的に進める。再生可能エネルギーの地産地消のネットワークをはりめぐらす」「性の多様性、LGBTQ(性的マイノリティ)の人びとの人権を認め合える日野市に」「誰もがWiFiでネットにアクセスできる環境を」「コロナ禍で苦しむ若者たちをサポートできる市政を」

 マイクを握るあるがさんに声をかけてくる市民も多く、スピーチはたびたび中断される。よく言われるのが「(昨年4月の)市長選、惜しかったね」。他にも「議会は腐ってる。何とかしなきゃだめ」「自民党支持だが、この疑惑はひどい」「元副市長問題だけでなく福祉や環境のこともやってるのがいい」「今回はあるがさんに入れるよ」…。言葉はないが、手を振る、ガッツポーズする、クラクションを鳴らすといった声援も少なくない。

 重ねてきた車座交流会では、「あるがさんのホームレス支援の取り組みはすごい。協力したい」「ムードでは勝てない。政策を友人・知人に話していく」など心強い支援と励ましが寄せられている。電話かけも始まった。市長選で知れ渡った「あるが精一」の名を今度は市議選の投票用紙に記入してもらうためのラストスパートだ。

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