2022年02月25日 1712号

【カジノ勝手に決めるな 市民・府民の声を聞け 市役所前に200人】

 2月10日、大阪市会開会に先立ち市役所前には、「大阪カジノに反対する団体懇談会」の呼びかけで「カジノ勝手に決めるな!市民・府民の声を聞け」と200人が集った。密室の議会のみで「カジノ計画案」を強行決定させないため、広範な反対世論を形成するスタート集会となった。

 団体代表のアピールに力がこもる。大垣さなゑさん(作家)は「この計画は絶対つまずく。あきらめない運動が大事」と気迫に満ちた怒りの発言。桜田輝雄さん(阪南大教授)は「産廃処分ゴミで埋め立てられた土地にカジノなど巨大な建物が安全に建つはずがない。汚染や地盤改良対策費は青天井、私たちの負担として跳ね返る。議員たちも本当のこと知らずに決めようとしている」と指摘した。

 ZENKOの山川よしやすさんは「市長や知事は税金は使わない、事業者からリターンと大嘘をついた。謝罪して即辞任すべきだ。自民党が提案する『大阪市民の住民投票』を私たちは支持する。もしこれが否決されるなら、私たちのまちを取り戻す闘いとして、住民投票請求運動をスタートさせる」と決意を込めて発言。あかん!カジノ女性アピール・藤永のぶよさんは「夢洲(ゆめしま)は危ないと訴えてきた。私も住民投票の呼びかけ人になり大きく運動を拡げたい」。

 ひと月余で7万1028筆となった「カジノ(賭博場)誘致撤回要請」署名も提出された。本会議では、「大阪市での住民投票」の提案は市民に背を向ける維新・公明の反対で否決。舞台はいよいよ大阪府に移る。



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