2022年03月04日 1713号

【あるが精一さん 3302票4位当選/日野市議選/市政変革の期待集める/「市民が主人公」のまちづくりへ】

 2月20日投開票された東京・日野市議選で無所属市民派、あるが精一候補は3302票を獲得し、4位で当選。元副市長らによる税金の私物化、腐敗・汚職を一掃する市政変革へ3期目の議席を手にした。

 投票箱が閉まって2時間以上たった午後10時すぎ、朗報が届いた。市選挙管理委員会発表の開票速報で、あるがさんが1500票と候補者29人(定数24)のトップに立ったのだ。選挙事務所につめかけていた支援者は一斉に拍手。「間違いなく行ける」「あるがさんはファンがいっぱいいるから」の声が飛び交う。

 10時半の選管発表で3000票、当選確実となったのを受け、ケーブルテレビJCOMが取材にやって来た。「市政の腐敗の問題を中心に訴えた。非常に多くの方たちから『昨年の市長選は残念だったが引き続き頑張ってほしい』との激励をいただいた」とインタビューに応じるあるがさんの姿がライブ中継された。

この日を待っていた

 祝勝会が始まる。くす玉から「おめでとう」の垂れ幕が飛び出し、クラッカーが鳴り響く。「日野・市民自治の町をめざす会」の上地悦子さんが選挙戦を振り返った。「どんなチラシにするか、など喧々諤々(けんけんがくがく)の議論の中で、私たち市民があるがさんを通してどんな日野市にしていきたいのかがこの話し合いなんだと感じた。市民の気持ちが伝わった。これからが勝負。ここまで話し合ったことが絶対に栄養になる」

 1期目からの熱心な支援者、大場照彦さんは「この日をずっと待っていた。市政と議会を改革するのはあるがさんしかいない。足かけ40年、日野市の腐った区画整理事業に関わってきたが、『市民が主人公』ののぼり旗を見て『私が求めていた本物の議員だ』と応援している」と語り、「議員はうそつき。もっと市民が声を上げるべきだ。束になって大坪市政を倒そう」と檄を飛ばした。

 喜びの言葉が続く。「ごみ処理場問題であるがさんぐらい真剣に対応する議員は見たことがない」「これからも一緒にお手伝いさせてください」「肉体労働のチラシ配りをしていると、『頑張って』という方が結構いた」「こんな身近で応援したのは初めて。おめでとうございます」

議会に戻り疑惑解明

 拍手に包まれ、あるがさんからお礼と決意。「議会に戻って疑惑の解明に全力をあげる。準備の段階からみなさんの濃密な支援をいただいて、きょうを迎えられた。支援のみなさんの力が存分に発揮される選挙戦が展開できた」「市政をただす取り組みと合わせて、“まちづくり”をみなさんと一緒に掘り下げ、政策的な論議をしていきたい。いろんな職業の方たちから今の市政にダメ出しがあり、それに代わる市政をどうつくるかは大事な課題だ」

 めざす会の立山正隆さんが「疑惑を追及してほしいという市民の声を票に重ねることができた。“まちづくり”を考えなければいけないのはその通り。次の市長選に向けてトータルな政策が問われる」と締めくくり、支援者から贈られた冬に咲く「啓翁桜(けいおうざくら)」を前に一同記念撮影に収まった。

 11時16分に確定した開票結果で、あるがさんの得票は4位の3302票。前々回(14年)の最下位1127票、前回(18年)の22位1760票から飛躍的な前進を遂げた。



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