2022年03月18日 1715号

【市民の力でIR・カジノを阻む/地域から住民投票運動に共感広がる】

カジノを止めることが生きがいに 茨木

 3月5日、茨木市内で「カジノ住民投票をもとめる茨木の会」の準備会が開かれた。

 冒頭、2月21日の「カジノの是非は府民が決める 住民投票をもとめる会」記者会見の映像で、事務局長及び共同代表の発言を通して「住民投票」実施を求める署名運動の意義を確認。

 「住民投票をもとめる会」呼びかけ人の山本謙治さんは「朝日新聞の記事で暴力団関係者が、法の網をかいくぐり、いくらでも儲けられると言っている。事実を知ってもらい、住民の力が行政に反映すれば大きな力になる」と強調した。

 同じく呼びかけ人の一人は「総がかり行動が作成した『カジノあかん』のポテッカーを門扉に貼っている。これで生きがいができた。足が悪いので、私は町内を回る。地域からカジノ反対の世論をつくり出したい」と思いを語る。

 また、山本よし子茨木市議は「北摂地域では、池田市だけの説明会や行政が聴いて終わりの公聴会など、あまりにいいかげんな維新府市政にみんな怒っている。他の市議にも呼びかけていきたい」と決意を語る。

 署名を集める時の語りかけ方、街頭署名運動の定点づくり、受任者の情報共有など、実践的な論議も活発に行われた。さらに受任者を集め、宣伝行動を配置して、さらに多くの市民団体や議員などに、住民投票運動を呼びかける。


市井に生きる一人ひとりが主人公/大阪府南部

 3月5日、河内長野市内で「地域ミーティングin長野」が開かれた。これは、市民が声を上げて政治を動かそうと願う河内長野市をはじめ大阪府南部の住民が、継続して情報交換している緩やかな集まりだ。

 「沖縄戦・遺骨を含む土砂を埋め立てに使わないで」意見書決議に関して、松原市・富田林市で全会一致で採択されたことを報告、同様の採択へ河内長野市・大阪狭山市・千早赤阪村での活動が論議された。また、市民有志が維新政治NO!のビラを作って地域で2万枚に及ぶ配布活動に取り組み、それへの市民からの反応も紹介された。維新政治の本質を伝え、若い世代の投票先の再考を促す行動だ。

 大阪全体で進むカジノの是非を問う住民投票実施を求める署名運動の論議では、積極的な意見や提案が続く。

 「住民投票をもとめる会」呼びかけ人の伊藤正純さんは、鳥畑与一静岡大教授の著書『カジノ幻想』からギャンブル大国・日本の現状をレポート。

 同じく湯川恭さんは、「もとめる会」のリーフレットに記載されている呼びかけ人一覧に3人の知人を見つけ早速に連絡を取り合っていることを紹介した。「これは、市井(しせい)に生きる人が受任者になる、個人を大事にする運動。大事に育てたら、新たな展望ができると希望を持っている」と、この署名にかける意気込みを語る。

 3月19日には署名運動の実務を学習し、28日に実際の署名の集約の仕方などを確認する予定だ。

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