2022年03月25日 1716号

【ロシアのウクライナ侵略糾弾 即時撤退を/3・11新宿大アクションに1200人】

 「ロシアはウクライナから直ちに撤退せよ」。3月11日、総がかり行動実行委員会が呼びかけた「新宿大アクション」に1200人が結集した。

 新宿中央公園の出発集会で共同代表の高田健さんが主催者あいさつ。「いま大事なのは、アメリカもロシアも悪いと一般的に言うだけではなく、一刻も早くウクライナからロシア軍を撤退させ侵略をやめさせること、この点で全世界の人びとが一致結束して大きな声を上げることだ」と述べ、「惨事に便乗するがごとく日本の政界の一部から『非核三原則見直し』『核シェアリング』といったとんでもない意見が出ている。武力で平和はかちとれない」と力を込めた。

 日本体育大学教授(憲法学)の清水雅彦さんは「ロシアの行為は主権平等、国際紛争の平和的手段による解決、武力による威嚇・武力行使の制限を基本原則とする国連憲章に明確に違反する」と断じ、「集団的自衛権は大国が小国を侵攻・侵略する際に悪用されてきた。冷戦終結後は国連憲章からの削除を検討すべきだった」と指摘した。

 「怒ってます、私たちはロシアに対して」と切り出したのは作家の落合恵子さん。「同時に、火事場泥棒になって『非核三原則なくそう』『核を共有しよう』と言っているあの人たちにも怒ってます。人の痛みを全く分からないやつが政治家になるな」と怒りをほとばしらせた。

 デモでは「戦争やめろ」「市民を殺すな」「核で脅すな」「原発攻撃絶対反対」「絶対許すな核シェアリング」とコール。新宿の街を行き交う人びとに「一緒に歩き、声を上げましょう」と呼びかけた。

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