2022年04月08日 1718号

【2か月あれば何でもできる/カジノ「住民投票」請求署名スタート/市民が主役 大阪府庁前アクション】

 3月25日、「カジノの是非は府民が決める住民投票をもとめる会」によるスタートアクションが、大阪府庁前で約100人で行われ、2か月間の運動を開始した。

 共同代表の西谷文和さんは「ウクライナ侵攻についてプーチン大統領のフェイクニュースが流され、ロシア国民は信じ込まされている。府民が『カジノで大阪は成長する』のフェイクを信じないよう署名収集をやり切ろう」と訴えた。

 「歌ってもいいですか」と登場した女性が『森のくまさん』の替え歌で楽しく盛り上げる。「♪カジノはいらない 大阪にいらない♪勝手に決めるな 府民の声を聴け♪住民投票 今から始めます♪急ぐな立ち止まれ 府民の声を聴け」 

 市民が主役の署名運動スタートにふさわしく、各地の受任者らの発言が続く。

 「リゾートという言葉で騙(だま)しながら、一方的に決めていくことは許されない。地元の署名運動を悔いのないように取り組む」(若者・茨木市)「子どもの健全育成をめざすべき市長や知事がカジノ! 許せないとパレードで声をかけたら受任者6人も。保育所もクラスターなど大変で厳しい状況なのに、カジノなど絶対止めなければ」(保育事業者・大阪市)「ウクライナを見て、日本でも75年前は何も言えなかったことを思い出します。有権者魂を奮い起こすために、隣近所をあたり切りましょう。2か月あったら何でもできます」(高齢者・高槻市)「事業者が1060億円上納するには、一人年間60万円の賭け金が必要。子どもに何と説明すればよいのか。祖父はばくちで田畑を全部売り払い、子や孫が苦労してようやく取り戻した。こんな施策を平然と行う維新のウソを暴きたい」(豊中市民)など各市町村、さまざまな分野から声が上がる。

 同日、「大阪府条例制定請求代表者証明証」が公布され、「もとめる会」約200人のボランティアスタッフが市内4か所で「署名簿」まず2万部作成を完了。直ちに受任者が地元に持ち帰り、5月25日までの署名運動のスタートが切られた。


富田林市議会で「住民投票」求める意見書採択

 3月25日、大阪府富田林市議会本会議で「IR/カジノを誘致する計画に対して、府民の是非を問う住民投票の実施を求める意見書」が採択された。市民が3月4日に提出した請願を受けたもので、維新・自民・公明の議員は反対したが10対7で可決。意見書は28日からの週にも府知事あてに送られる。(詳報次号)

各地で早速街頭署名を開始

 3月28日、住民投票条例直接請求署名が始まり、市役所前の定点スポットに市民が訪れる。手応えは上々だ。(大阪・枚方〈ひらかた〉市)

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