2022年04月15日 1719号

【第2回「おおた たすけあいひろば」/地域から支え合う 広がった「つながり」】

 3月26日、昨年末に続き2回目となる「おおたたすけあいひろば」を大田区消費者生活センターで開催しました。当日はスタッフ25名、利用参加者が70名と、前回とほぼ同規模での企画となりました。

 チラシを地域に配布する中で、今回もいろいろな反応が返ってきました。区内の専門学校の学生寮から、備蓄している非常食を提供したいという連絡が入り、2か所から数百食のレトルトライスなどをいただき、個人からも数件の協力の申し出があり、その都度取りにうかがいました。

 また、区内の子ども食堂や教会などにもチラシを持ってうかがい、利用希望の方に企画を知らせてもらうことにみんなで取り組みました。その中で、自宅を使ってたった一人で子ども食堂を運営されている方や、食料配布などに取り組んでいる教会やボランティアの人たちとも知り合うことができました。

 さらに、戦争資料展実行委員会や市民連合おおたの会、立憲パートナーズなどへも協力を求め、また、並行して行った大田区議会への遺骨土砂問題の意見書採択の取り組みの中で、各会派の区議会議員にも要請してきました。特に画期的だったのは、野宿されている方への「夜回り」を取り組んでいる方たちともつながりができたことでした。当日は、横浜・寿町「ことぶき共同診療所」の精神科医師・越智(おち)祥太(さちひろ)先生に相談員として参加していただきました。

 相談コーナーには初めての相談者も来場され、住所確保など今後の生活再建への話が交わされました。

 回収されたアンケートは38枚。感謝のことばと引き続きの開催希望が寄せられました。

 コロナやウクライナ問題もあって、私たちの生活環境は悪化の一途をたどっています。政府へ政策転換を求めるとともに、「地域から支え合い、夢のある社会をつくっていく」というたすけあいひろばの取り組みはますます重要性を増しています。

 今回の取り組みを通じて「たすけあいひろば」として大田区社会福祉協議会のボランティア団体としての登録も認められ、地域のネットワークの一員としても認知されるようになってきました。次回は6月の開催をめざしています。

(東京 おおたたすけあいひろば実行委員会 佐々木透)



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