2022年04月22日 1720号

【フィリピンとオンラインで結び 平和の集い〜子どもたちとともに〜】

 3月30日、フィリピンと日本を結ぶオンライン平和の集い(アバカダ〈マニラ郊外貧困地域の就学前教育施設〉とその連帯支援団体フィリピンAKAY〈アカイ〉プロジェクトをともに創る会〈AKAY〉の共催)を開催。日本は子ども4名を含む26名、フィリピンから親子100名が参加しました。3か月の準備をへて、「STOP WAR(戦争反対)」の思いを日比の子どもたちが多様に表現する有意義な集いとなりました。

 ジュゴン保護キャンペーンセンターは自然環境保護から辺野古新基地建設ストップの運動を報告し、OPEN(平和と平等を拓く女たちの絆)は茨木市議山本よし子さんが「ジェンダー平等、だれもが人間らしく生きられる社会をつくろう」と呼びかけ、AKAYは地域の命と暮らしを守る取り組みを報告しました。

 マパラドカ(戦争と貧困に反対する市民連合)議長の音楽家ポール・ガランさんは「直ちに戦争やめろ!ウクライナの子どもたち、家族、世界の市民の権利、平和に生きる権利を保障しろ」とスピーチ。「今戦争で軍事兵器が使われ、ロシアには経済制裁。米国などNATO(北大西洋条約機構)がウクライナを支配下に置き権益を守るためのこの無駄な戦いで、被害をこうむり犠牲になるのはウクライナ、ロシア、そして全世界の市民の命であり生活だ」と語り、自作の歌『まだ時間がある間に』で「♪兵器や弾薬に使っている金を飢えた人々の食事に。団結して戦争と貧困を撲滅しよう」とよびかけました。

 フィリピン大学アウインタン教授の講演は「子どもの権利を守る重要性」を親たちに訴えるものでした。

 関東子ども全国交歓会の子どもたちは、「ニュースを見て戦争は怖いと思いました。1日も早く戦争がなくなってほしいです」(小学1年)「ロシアがウクライナを攻めていることについて、今世界中がおびえていると思います。少し前に日本に起きたことがもう一度起こると思うと、絶対あってはならないと思います。僕は世界に平和が戻ってきてほしいです」(高校2年)と平和メッセージを発信。

 ポールさんが歌う『ノーボーダー(国境のない世界)』「♪戦争や飢えにおびえることのない社会を夢見る」にあわせ、国境を越え子どもたちが手話でダンス。凛々(りり)しく演じる姿に感動です。「NO WAR」―「平和な世界」の実現に向け、勇気を分かち合うことができました。

(AKAY 古武家育子)





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