2022年04月22日 1720号

【若者らも平和を求め発信 戦争便乗の「核共有」発言に怒り 広島】

 広島でもウクライナ反戦行動が様々な形で継続的に取り組まれている。

 被爆者団体、総がかり行動実行委員会、宗教者グループ、市民団体などの行動に続き、4月10日には「カクワカ広島」(核政策を知りたい広島若者有権者の会)から、千人で原爆ドームを取り囲み広島から平和のメッセージを世界へ発信しようというイベントが、SNSを中心として呼びかけられた。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)広島からも急きょ2名が参加した。

 集会開始時刻の11時、手作りのプラカードを手にした参加者が原爆ドーム東側の広場に集合。1分間の黙とうの後、爆心地の方角に向かってスピーチを始めた。

 口々に語られたのは、まず、罪もない市民の命が次々と奪われていることへの怒りだ。そして、このウクライナ危機に乗じて、与野党の政治家が「核共有」を口にし、対立する国々の指導者が核使用の脅しをしていることへの危機感だ。核兵器禁止条約に背を向ける広島出身の岸田首相の責任を問う発言も相次いだ。

 今こそ、無条件即時停戦、ロシア軍の即時撤退を求めると同時に、日本政府は軍事援助ではなく、外交を通じた平和的解決のためにイニシアチブをとれ、と声を上げていきたい。

(ZENKO広島・日南田成志)

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