2022年04月29日 1721号

【議会を変える 東京都日野市議 有賀精一 公正・公平な市政へ闘い続ける】

 2022年2月の日野市議選で、改めて日野市議会議員となりました。選挙戦を支えていただいた皆様ありがとうございました。

 昨年、市長選に立候補し、元副市長問題をはじめ市政の腐敗を争点に闘ったことは、市民の怒りを示すことができ大きな意義がありました。

 では結果を受け止め、未解明となっている問題に大坪冬彦市長がメスを入れたかと言えば、決してそうはなっていません。疑惑隠しに奔走していたというのが私の評価です。

 確かに疑惑の中心にいたのは河内久男元副市長ではあるけれど、そこに問題があり歪みが生じていることは市長自身が知っていたはずです。

 昨年11月、新民営化保育園建設に絡む第三者委員会報告が出されました。通常2億円といわれる補助金が3倍の6億円にふくらみ、この事業も馬場弘融(ひろみち)前市長が河内氏に闇の仕事を依頼し、補助金を決裁したのが市長を引き継いだ大坪氏であった案件。第三者委員会報告を受け、市長自らが行った議会報告で「元副市長の関与を目の当たりにしていたにも関わらず、そのことにさして疑問も持たず、結果として、河内氏の市政への関与を許し続けることになりました」とこの期に及んでの告白まで出る始末。

 これまでも大坪市長は、職員向けのメッセージで河内氏のことを「市長(馬場前市長)以上に市政を牛耳っていた」と述べたこともありました。

 いずれの発言も、市長自らが市政の腐敗を知っていながら議会で追及されないのをいいことに何もしてこなかったことを示すものです。そればかりか、私が追及を始めた当初は疑惑にほおかむりをしようとし、言い逃れのできない証拠を突きつけられると三者委員会をつくり、反省した素振りをする。このことの繰り返しでした。

 私は大坪市長に何度も本会議の場で要請してきました。河内氏が関わった全案件に関して、市自らが検証し市民に結果を報告することが市長が果たすべき責任であると。

 残念ながら、3月の第1回定例会の場では、市長にその責任を果たす姿勢は感じられませんでした。

 新たな案件を第2回定例会で取り上げる予定です。元副市長問題を本格追及し5年目。大坪市政との根競(こんくら)べです。公正・公平な市政運営を実現するために闘いは続きます。

 次回は新たな案件についてご報告いたします。
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