2022年04月29日 1721号

【ロシアは原発に手をだすな/戦争も原発もなくそう/さようなら原発首都圏集会に2300人】

 福島原発事故から11年、ロシアによるウクライナ侵攻で原発が攻撃され、戦争と核、原発の危険性が浮き彫りになっている。4月16日東京で、さようなら原発首都圏集会(さようなら原発一千万署名市民の会主催)が行われ、コロナ禍の下で久々のリアル集会とデモに2300人が集まった。

 さようなら原発呼びかけ人の鎌田慧さんは「戦争をチャンス、火事場泥棒のように、軍備・日米同盟を強化し、非核3原則を破り核に対し核で戦う、と右派が張り切っている。原発を止め、核兵器を撤去し廃絶する。反原発、自然エネルギーに変える平和運動が問われている」と開会あいさつ。

 福島原発刑事訴訟支援団の宇野朗子(さえこ)さんは、2012年、1万5千人の大告訴団を作り東京電力幹部の不作為の証拠・証言を突きつけた裁判闘争と、2019年9月の東京地裁不当判決を振り返り、東電経営陣3人全員無罪とした一審判決を破棄し公正な判決を求める署名(6月6日東京高裁結審期日に向けて)への協力を呼びかけた。

 「あの事故が電力会社の過失、国の不作為による人災だったことを歴史に刻み、加害者責任を果たさせる。10年を経てようやく焦点になっている」と賠償訴訟、東電刑事裁判をはじめ10年の闘いの到達点を語ったのは、東海第二原発差し止め訴訟共同代表の大石光伸さん。核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長の山田清彦さんは「裁判は、30年近く一審判決の見込みがない。日本原電が参考人の立場で加わり判決の先のばしを図っている」と批判。六ヶ所村長選挙で一対一の闘いをし、「六ヶ所再処理工場が動いたら大変だ、と大きな声を上げていきたい」と決意を語った。

 
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