2022年05月06日 1722号

【カジノ住民投票署名 パワーアップ集会 受任者フル回転で15万筆突破へ】

 カジノの是非を問う住民投票条例直接請求署名スタートから1か月。折り返しの4月24日、大阪市で「カジノ住民投票をもとめる署名運動を成功させる集会」が開かれた。18日時点では署名1万5588筆とまだ厳しい状況だが、受任者は5千人を超え、72市区町村中57で会結成など前進がある。府民一人ひとりの主体的運動として、経験と展望を交流し後半へパワーアップするつどいとなった。

 報告は、「辺野古」県民投票の会・元代表の元山仁士郎さん、遺骨土砂を辺野古埋め立てに使わせない自治体意見書運動の西尾慧吾さんの青年二人から。

 元山さんは2017年、辺野古に土砂が埋められていく中、「ゲート前の座り込みに皆が参加はできない。誰でもできる、意思を表すことのできる取り組みとして県民投票運動を」と決意。18年5月署名開始から1か月では4千筆と法定の5分の1以下だったが、「若者トークイベントやスーパー前、役所前の定点署名活動の工夫、政党や団体のみならず多くの一般市民が動いたことが大きく広がる力となった」と強調する。

 西尾さんは「夢洲(ゆめしま)と辺野古の類似点」と題して、環境破壊や強権による民主主義破壊、地方自治破壊の大きな問題を指摘した。

 会場からの発言で「和歌山県議会のIRカジノ否決で、街頭での対話でも積極的に署名する人が増え、大きな風を感じる」(豊中市)との思いが共有される。

 署名をどう増やすか。「地域で一人、ゼロからのスタートだったが、10人の受任者宅を自転車で1軒1軒家庭訪問。顔がつながり楽しくて。開いたつどいでも広がり、法定数以上達成できると実感」(大阪狭山市)「区役所前で毎日9時から17時半までの定点が力に。出会いから受任者を増やすことが鍵。500人超の一人ひとりに電話し訪問し働きかけ、目標3万筆へ」(大阪市城東区)の報告が参加者を勇気づける。

 もとめる会事務局長の山川よしやすさんが、▽地域一斉の署名ローラー作戦、多彩な連休行動で5月連休明けに法定数15万筆突破へ▽受任者をさらに増やし、各地域で受任者どうしのつながりを―と呼びかけた。

 翌4月25日は、県議会の否決でカジノをとん挫させた和歌山市住民投票運動の代表を招き、一層弾みをつけた。   (詳報次号)

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