2022年05月13・20日 1723号

【カジノ住民投票 法定数突破に全力/マスコミや世論も変化/5月25日へ各地でラストスパート】

 カジノの是非は府民が決める≠ニ住民投票条例制定を求める大阪府の直接請求署名。最終日5月25日へピッチを上げる。連休中は、メーデーや憲法集会をはじめ集中行動などの動きが広がる中、全国紙の内3紙が社説で大阪IR(統合型リゾート)の見直しを提言する変化を生み出している。

 こうした動きに弾みをつけたのが、4月25日大阪市で開かれた「止めようカジノ!署名者・受任者パワーアップのつどい」だ。県議会でのIR誘致承認案否決(4/20)をつくり出した和歌山から「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」島久美子共同代表と藤沢衛事務局長が報告し激励した。

 島さんは「住民投票条例の請求署名運動は、住民自治と民主主義を耕す新しい市民運動」と運動をまとめ、「全戸訪問しないと失礼」(新婦人の会メンバー)の例や、当初懐疑的だった人が「おもしろいな。こんな活動初めてや」と最終日の夜まで単車で見知らぬ人の家に署名をもらいに走った変化を紹介。「大阪でも、『必ずやり遂げる』強い想いと『府民の力を信じきる』ことで、必ず目標を実現できる」とエールを送った。藤沢さんもラストスパート集会から最終日まで2週間の署名急増を指摘し、参加者に希望を伝えた。

 各市町村の連絡会は運動を加速し5月8日時点で約4万8千筆。全体の法定数には届いていないが、寝屋川市では2日、「寝屋川 平和と市民自治の会」「寝屋川市民連絡会」などを合わせ法定数3891筆を超えたことを確認。大阪市城東区、西淀川区、大東市、千早赤坂村などからも法定数突破が伝えられている。

 7〜8日に堺市、池田市、富田林市など各地でラストスパートへ集いがもたれ、14日には大阪府下一斉行動も。街頭署名と戸別訪問を拡大し、受任者にわたった全署名簿の回収でまず法定数達成へ、と全力を尽くす。



「街角で集めている姿に いてもたってもいられない」―河内長野

 府全体の署名スタートから遅れること1か月。市議選後の4月25日に「河内長野市署名スタートの集い」となりました。集いには、受任者が12人、他市町から3人が参加。和歌山県議会のカジノ誘致否決を希望に、署名への意欲が高まります。

 先行する富田林市の田平まゆみ市議の「ためらわず、どんどん書いてもらうとよい」の話や、松原市、太子町からの発言で、署名に対する心構えができました。

 スタートから12日目の夜、当初「体調が思わしくないので、署名はするけれど受任者にはなれない」とおっしゃっていた方から「署名をあちこちの街角で集めている情報を耳にし、いてもたってもいられなくなった。受任者になって署名を集めたい。明日にでも署名簿を届けてほしい」と電話が。この申し出に、市としての目標2千筆の実現を実感。

 受任者の目標100人まであと一歩。法定数超えをめざして力を尽くします。

(大阪府河内長野市・藤丸照代)



「あなたも署名を」の声で/カジノ署名する人の行列が―摂津

 摂津市でカジノ住民投票運動に関わろうと、9条の会など摂津市で市民運動をしている方を訪問することから始めました。他市の進み具合を聞き焦りを感じ始めていた時に、立憲民主党市議のNさんから「私もカジノには反対です。応援します」と返事があり、地域代表になっていただいて3月24日、署名運動が始まる1日前にようやく摂津市連絡会が開催できました。

 当日、MDSのNさんに住民投票運動の意義と進め方等を説明してもらい、意見交流を通して共通認識ができたので、3月30日から署名活動を始めました。

 10日ほど経って、地元の商店街で街頭署名をしていた時、偶然通りかかったTさんが署名されるや、一緒になってその場で署名集めに参加してくれました。

 Tさんが大きな声で「あなたも署名してください」と声をかけると、道ゆく人が次々に立ち止まって、署名する人の列ができたのです。感動しました。Tさんの熱意と優しい姿勢が署名に繋がったのだと思います。他のメンバーも励まされて、活動をしています。最後まで力いっぱい頑張ります。

(大阪府摂津市・川村幹雄)
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