2022年05月13・20日 1723号

【ウクライナ戦争 無条件・即時停戦を/日本政府は戦争支援するな/ウクライナ反戦でグローバルアクション】

 5月7〜8日、世界の反戦団体、米コードピンク、英ストップ戦争連合、反NATOネットワークなどが呼びかけ「PEACE in UKRAINE(ウクライナに平和を)」(https://www.peaceinukraine.org/)のグローバルアクション。日本でも8日、東京・有楽町駅前で、MDS・ZENKO関東がこの行動に連帯する国際宣伝行動を展開し「即時停戦」「政府は戦争支援をやめろ」「今こそ憲法9条実践」と道行く人びとに呼びかけた。


街頭宣伝・シール投票 行動広がる

 ZENKO関東などは4月28日、「ウクライナ政府とロシア連邦政府の戦争を止めるために」と外務省要請行動に取り組んだ。

 要請書では、▽無条件・即時停戦に向けた外交努力▽OSCE(欧州安全保障協力機構)を通じたミンスク合意履行要請▽NATO(北大西洋条約機構)に対する不拡大宣言要請▽ウクライナへの武器供与・戦費支援の中止・撤回▽対ロシア経済制裁の解除―などを求め、IADL(国際民主法律家協会)の声明を資料として添えている。

 外務省は人数制限など条件を設けたあげく要請(請願)の受理を拒否した。


小中高生からも意見が

 4月30日、鶴見駅東口で「ウクライナ戦争、日本はどうする?」のタイトルで「ウクライナ軍事支援」と「停戦のための外交」の2択のシール投票を行いました。約1時間で投票数26(軍事支援1、どちらでもない1、停戦外交24)。小中高生や若い人も結構投票してくれました。

 中学生数人からは「こういうの(戦争)は関わらない方がいいんだよ」「軍事支援してロシアから攻撃されたらどうしよう」「だから話し合いして早く終わらせた方がいい」といった声が聞かれました。その後、「気持ち的には軍事支援かな」と言う中学生?に「さっき投票した子は『ロシアを追い込みすぎると日本も攻撃されるかもしれない』と言ってたよ」と伝えると、「そうかぁ、やっぱり軍事支援とか危ないな」と外交の方に貼っていきました。

 小中高生にとっては初めて目にするリアルな戦争に対し何かしらの意見を持っているように感じました。街頭でお互いの意見を出し合うことで理解が深まる感覚がよかったです。

 政府が「戦うことは尊い。それを支援すべき」と情報操作する中、「戦争なんか早くやめればいい」という当たり前の気持ちを率直に出せる場としてシール投票は有効だと思います。

 即時停戦を訴えるチラシとスピーキングツアーのリーフを受け取った10代の女の子は「もらったチラシと資料で勉強してきます」と話していました。

  (神奈川・神谷宗孝)
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