2022年06月03日 1725号

【一人ひとりが動き 法定署名数突破 カジノをとめる住民投票実現へ市民が大奮闘】

 大阪府民がカジノをとめる住民投票条例制定のための直接請求署名は最終日の5月25日に法定数を突破。「カジノの是非は府民が決める 住民投票をもとめる会」事務局に25日時点で集約された署名数は15万7716筆(法定数の107.5%)。21・22日は府内一斉行動が行われ、最終日もぎりぎりまで行動が続いた。

 署名期間最後の日曜となった5月22日。豊中市のスーパー前では、会共同代表の西澤信善さんが「カジノを止めるための署名は、もうお済みですか」と声かけ。署名スポットを知らせるチラシのポスティングもあり、そのチラシを持って駆けつける市民の姿も。この日は187筆となった。

 枚方(ひらかた)市では、午前は京阪・枚方市駅周辺の一斉行動を15人で、夕方は牧野のスーパー前で10人が署名行動。「堺市の友人に紹介されて」と初めて参加した男性は、マイクでアピールし署名を獲得。行動のまとめでは「最後まであきらめない」と決意の言葉が続く。

 この日「ひらかたの会」事務所のポストには署名が202筆届けられ、うれしい悲鳴。前日21日に市の法定数を突破した勢いはさらに続き、1日で250筆、計7200筆以上に達した。

署名簿持ち込みも次々

 大阪市24区中最も人口の多い平野区。各戸ポスティングに加え新聞への折り込みチラシの効果もあり、いつも以上に区役所前スポットに市民が訪れ、進んでペンをとる。「生活すると、維新政治は変えなければとわかる」と終盤に署名スタッフになった僧侶の男性も奮闘。持ち込み分も合わせ午前午後で計296筆の協力があった。

 城東区では、のべ27人のスタッフが午後7時までJR京橋駅前で行動。「終了まであと4日、まだの方はぜひ」「もう署名された方も、ご家族、友人にもう1筆を」と呼びかける。順番待ちとなるほどの人だかりも。スーパー前での行動や受任者が持ちよった署名なども合わせて、22日1日でそれまでの最多となる480筆が寄せられた。

 25日以降は、当初目標20万筆に1筆でも近づけようと、各地で寄せられた署名の回収に全力を尽くす。







カジノの街大阪はごめん/戸別訪問も生活の一つに/大阪・枚方

 いつも市民目線で枚方市政を問い続ける「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」の活動に共感しつつ、会のニュース『平和がいちばん』を愛読してもう随分になります。

 活動には距離を置いていた私ですが、IRカジノへ多額の税金を投入して、その収益で大阪を活性化させるという。利用者から収奪したお金で本当に大阪府民は幸せになるのでしょうか、と疑問を持ちました。

 住民投票署名を集めるために戸別訪問をしていると、山口県阿武町の誤送金問題で「ネットカジノですべて使った」という24歳男性の日常の金銭感覚を狂わせてしまうほどのカジノ賭博の危険性が話題になります。

 カジノの街大阪、ギャンブルの街大阪は、まっぴらごめんです。

 昨年の今頃は心臓弁膜症で退院直後、意気消沈して静かに余生をと思うばかりでしたが、自分の住む町内をまわったり、在宅率の高い集合住宅を5階まで駆け上り、一筆、一筆を求めてしっかり歩き、多くの方と対話を重ねる中で、すっかり元気になりました。今では私の生活の大切な一つにもなっています。感謝。

(大阪枚方市・山本龍吾)

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