2022年06月10日 1726号

【2022ZENKOスピーキングツアー 滋賀・東京を皮切りに全国8会場で】

 5月28日〜6月5日、全国8会場での「東アジアに平和を!沖縄辺野古・南西諸島を戦場にするな!2022スピーキングツアー集会」(ZENKO〈平和と民主主義をめざす全国交歓会〉主催)が28日滋賀、29日東京でスタートした。

 滋賀集会では、韓国のTHAAD(サード)(高高度防衛ミサイル)阻止の闘いの報告に続き、アメリカのDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)から連帯のメッセージ(3面に要旨別掲)が紹介された。

 沖縄戦遺骨収集ボランティア具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんの講演を受け、大津市議会で「沖縄戦戦没者及び遺族の尊厳を守る対応を求める意見書」を採択させた動きが報告された。ZENKOユース参加団in沖縄に参加した若者は「不条理に目を向ける」と決意を表明した。

遺骨土砂は世界の問題 ノーモア沖縄戦/沖縄戦遺骨収集ボランティア ガマフヤー代表 具志堅隆松さん

 2020年11月、遺骨収集を行っていた場所の土砂が、辺野古新基地建設のために使われると知った。戦後75年目に国が遺骨を家族の元へ返す動きが出てきた矢先に、国は真逆の人道に反することを始めてきた。全国の自治体の議会に要請して、現在217議会で意見書が採択された。

 沖縄戦の遺骨は、日本全国、朝鮮半島出身者、アメリカ兵にも関わる問題だ。

 この7月には国連の先住民族の権利に関する専門家機構」で発表するために、スイスのジュネーブへ行く。沖縄では風葬の風習があり、沖縄戦では風葬遺骨も全島へ吹き飛ばされた。今回の問題では、私たちの先祖の死者も、沖縄の文化も切り捨てられていると感じる。

 沖縄は今、再び戦場になる危機が迫っている。沖縄の住民が、二度と戦場になりたくない意思表示をする。

 遺骨収集は、慰霊の行動だ。基地建設のための遺骨土砂の埋め立てを、私はやめさせます。

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