2022年06月10日 1726号

【反基地 ZHAPの取り組みで連帯】

 東京集会は5月29日北区で行われ、オンライン含めて120人以上が参加した。

 「平和と民主主義をともにつくる会・東京」は、辺野古新基地建設に反対するZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)の取り組みを紹介。ZENKO千葉は、東海第2原発運転停止と参議院選挙勝利に向けての街頭活動を報告した。「横田・基地被害をなくす会」事務局長塚本秀男さんは、オスプレイの騒音など実際の映像を使って米軍の危険性を訴えた。

 鹿児島県馬毛島(まげしま)基地と闘う和田香穂里さんにZENKO東京から連帯の寄せ書きバナー≠ェ送られ、和田さんは「思いがつながって心強い」と述べた。韓国中部星州(ソンジュ)ソソンリのカン・ヒョンウクさんの反基地闘争報告にも連帯を誓った。また、6月25日ウクライナ即時停戦を求める国際連帯行動が呼びかけられた。

馬毛島・琉球弧を最前線にさせない! 戦争をさせない種子島の会・和田香穂里さん

 鹿児島県種子島から10`の小さな馬毛島。トコブシや伊勢海老が獲れトビウオが育つ豊かな漁場、天然記念物のオオヤドカリ、固有亜種のマゲシカも生息する豊かな島だ。自衛隊馬毛島基地に反対する理由は、基地は戦争と直結し、平和に生きる権利、生命や財産を奪うからだ。 

 2011年に米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の恒久施設候補地とされ、19年、本来3〜4億円の評価額に地権者の違法な開発費を上乗せし、日本政府は国会審議なく160億円の高値で買収した。基地の目的は、(1)陸海空12種類、早朝から深夜まで年2万8900回の飛行訓練(2)武器、弾薬、兵器の集積(=兵站〈たん〉拠点)(3)米軍FCLPで急降下・急発進のタッチアンドゴー。現状は、3130億円の予算を閣議決定。候補地から「整備地」になり、防衛省は年度内着工を表明した。

 講演会、スタンディング、リーフレット各戸配布、6月2日締め切りのアセスメント準備書に「戦争に巻き込む事業だから反対」の1点でも意見書を出す(桜井国俊沖縄大学名誉教授提案)などの運動をしてきた。

 課題は、琉球弧各地域との運動のつながりが薄く、馬毛島問題を全国に広げる発信力が弱かったこと、気持ちは反対でも「しようがない」という人へのアピール、若い世代が興味関心を持つように訴えることだ。

 今後、国・防衛省と鹿児島県や西之表市等自治体に対して、「ちょっと待て」と、全国からも意見を出していただきたい。

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