2022年06月24日 1728号

【ZENKOユース参加団in沖縄に参加して 戦争に向かった社会と命を大事にできない現代社会】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)スピーキングツアーの各集会では、ユース参加団in沖縄(5/3〜5/5)で基地・戦跡を訪れた若者たちが感想を発表し、参加者の共感をよんだ。神奈川集会(5/31)で報告した「月桃の花」歌舞団の青島みのりさんに投稿してもらった。

 私が沖縄へ行き、特に印象に残っているのは、ガイドをしてくださった沖縄平和ネットワークの方たちの沖縄戦への向き合い方です。

 沖縄戦をただ教科書に書かれるような時系列や説明で学習するというのではなく、当時の人がどう思い、どう行動したのかを考える。そこまで当時に思いを馳せ、沖縄の戦争という歴史に向き合っているのだな、とお話を聞きながら実感しました。

今の社会につながる

 また、そうして向き合うことは、現代社会への向き合い方にもつながると思いました。

 私たちは「そうしなければ立派な人ではない」という圧力の中で社会を生きていると思います。学校へ行かなければ立派ではない。自分の身を削り仕事をしなければ立派ではない

 沖縄戦では天皇のために今ここで死ななければ立派ではない=\。

 ガマ(自然壕)の中で「アメリカ兵に捕まるのは恥だ。天皇のために死ぬんだ」という同調圧力の中、「死ぬのは良くない」と最後まで言い続けた人と、一方で圧力にのまれてしまった人とがいるのだと思います。

 ガマの中で「集団自決」(強制集団死)をするかどうかの議論もあったそうです。そうして「集団自決」を実際にしてしまったガマと、米兵との交渉で「集団自決」を逃れたとされるガマ。

 戦争へ向かう当時の社会と命を大事にできない現代社会は、よく似ていると思います。

学習と行動を活発に

 新しく参加したユースメンバーとも、毎晩の交流会でお互いに感じたことやこうした考え方を共有することができました。沖縄の自然を直(じか)に感じ、その場で話を聞く。貴重な機会に参加できてよかったと心から思いました。

 次回のユース参加団に向けて、学習と行動を活発にしていきたいです! 今月には沖縄ツアー報告会も予定しています!

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