2022年06月24日 1728号

【カジノ住民投票署名20万筆を支えた市民の行動/この力で条例制定へ】

 誰もが驚き喜びあった20万筆超。24区中21区で法定の50分の1を超えた大阪市から報告を寄せてもらった。

受任者とともに 維新打倒へ行動に全力/大阪市城東区

 2か月間のカジノ住民投票署名運動で、こだわったことが5つあります。

 1つ目は受任者拡大です。「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」の通信読者全員へサポーター(受任者)の働きかけと街頭行動を行い、署名開始までに受任者は395人に。開始後も「署名簿を持ち帰って、集めていただけませんか?」と受任者を増やし、681人まで伸ばしました。

 2つ目は、市民とともにMDSメンバーみんなで署名運動を作ることです。府の法定数15万筆は無理だろうと考える人も多く、私自身も最後まで不安でした。しかし、維新打倒のために頑張ろうという一点で、参加者は増えていきました。

 3つ目は、受任者に行動参加してもらうこと。Aさんはカジノは絶対にダメだと署名簿の作成、配布から区役所での行動参加、友人を誘っての全戸訪問も行いました。Bさんは受任者を増やし、多数の署名を回収しました。Cさんはチラシを見て、やらなかったら一生後悔すると行動や全戸訪問に参加。自分のマンションも回り、管理人から署名をやめるように言われても「ここはロシアではない。来てくれてありがとうと言う人もいる。裁判してもいい。私は続けたい」と、たくさんの署名を集めました。

 4つ目は、署名する機会を増やし多くの人に署名してもらったこと。署名ステーションの区役所前に人数が集まれば、午前・夕方の行動に加え、スーパーや商店街へ出稼ぎ署名≠ノ行き、計画を立て事前にチラシをまいた集合住宅への全戸訪問も行いました。

 5つ目は、全受任者と訪問、電話対話して1筆残らず署名を回収したことです。
 受任者とメンバー全員の努力の結果、城東区で7061筆(法定数の約2・2倍)、他の区の約2000筆を達成することができました。この市民の力で、住民投票条例を可決させたいと思います。

(MDS大阪市・笠井恵子)

一人一人が立ち上がった/若者の参加に希望/大阪市平野区

 大阪市平野区では、区役所前やスーパー前での街頭署名、戸別訪問などを積み重ねて4519筆。いろいろな団体の方々もたくさんの署名を最後の日まで集め切ってくれました。

 今回の署名運動で印象に残ったのは、一個人の取り組みです。「署名を集めたい」と自分から連絡してきた方が何人もいました。

 歩行器で歩く老齢の女性は「どうやって署名を集めたらよいのだろうか」と思っていて、一度だけ私と街頭署名を一緒にやりました。歩行器の上に署名板を置き、ペットのワンちゃんと一緒に署名集め。ワンちゃんに手を差し伸べてくる人に「署名をやってや〜」と声をかけ、たくさんの署名を集めました。その後も「住んでいるマンションの人たちから集めてくる」と積極的に集めて回られました。

 整骨院を開いている方からは「署名をしたい」と電話をもらったので、うかがうと既に受付に「カジノ住民投票の署名を集めています」と張り紙があります。最初は2冊だけを預けましたが、「追加の署名簿を届けてほしい」とすぐに連絡が入るほどでした。

 今回の署名運動では、市民一人一人が自分の意志で立ち上がり、自分で考え、自分で動くという運動が広がったのだと思います。

 また、中盤までの受任者は年配の方ばかりでしたが、終盤近くに、自分一人や家族分を集めた若い方々の署名簿が増えていました。

 若い人たちにも運動が広がっていたことがわかり、未来への希望を感じました。

(大阪市平野区・佐武健一)





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