2022年07月01日 1729号

【議会を変える市民と変える/東京都日野市議 有賀精一/新選組フェスタと都市公園】

 日野市政の腐敗で元副市長問題に絡む新たな案件を第2回定例会(6月議会)で取り上げました。

 一般質問のタイトルは「新選組フェスタと元副市長と万願寺中央公園の管理等について問う」。

 2004年、NHK大河ドラマ「新選組!」が放映され、日野市は町おこしとして、新選組フェスタを同年に長期間開催しました。地元出身の土方歳三をメインに日野市を宣伝する機会としたのです。そして、このフェスタを仕切ったのが当時の助役(後の副市長)河内久男氏でした。

 何が問題になったのか。新選組フェスタの主要会場として使用した公園(翌05年4月には万願寺中央公園となった)に様々な仮設の建物が建てられました。それらが公園管理上、様々な問題を含んでいたのです。

 きっかけは、あるNPO法人が公園内に建てた構造物が残され、その一つのプレハブの天井が崩れ落ち、中に誰でも入れる状態で放置されていたことです。

 都市公園法に基づき管理されているはずの公園内にこうした実態があることは異常です。私は今年2月下旬、管理部署である環境共生部・緑と清流課にこの問題を指摘しました。すぐにもプレハブ内に入れないよう処置がなされると思いきや、だいぶ遅れて板が貼り付けられた次第。

 背景にはフェスタ終了後NPO法人と河内氏の間でトラブルが発生し、それが解決されないまま17年も経過してしまったことがあるようです。

 一般質問で明らかになったのですが、驚くべきことに、公園内に設置したNPOの建物に関する資料(契約書や許可証等の文書類)に関してはその存在すら定かでないことまでわかってきました。

 さらに、公園内には児童館がありますが、この建物も17年前のフェスタの展示ブースをそのまま使う形で経過していました。耐震性など児童館として使用する際に本当に大丈夫なのか。担当課でもこのことは課題になっていたと認めましたが、馬場市政を引き継いだ大坪市政の9年間で、表立って問題にされたことは一度もありませんでした。

 公園管理に絡むこうした実態が放置されている日野市。万願寺中央公園を本来の都市公園として再生していくとともに市政の腐敗を改めさせる取り組みが急務です。詳しくは日野市議会インターネット中継をご覧ください。
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