2022年07月01日 1729号

【「本当に頑張ってよかった」/市民の力をさらに大きく 大阪狭山市】

 署名が目標の20万を超えたと知った日の朝、私はすぐにこんなチラシを作りました。

 「やったー! やればできる! やってよかった!たとえ一人一人の小さな力でも、みんなが力を合わせば、無理と思えたことだってできちゃうんだ!」

 そして、「ありがとうございました」の感謝の言葉と6月6日の署名提出のお知らせを添えて、そのチラシをすべての受任者の家に届けました。2か月前初めて署名簿を配った時と同じように電動自転車で急な坂道を駆け上がりながら、喜びをともに署名を集めた受任者の仲間と分かちあいたい。その思いでいっぱいでした。

 6月6日、署名提出の日、9名の受任者・協力者が集まり、市役所3階の選挙管理委員会に向かいました。選管も執務室とは別の広い会議室を用意してくれ、そこで私たちが集めた署名簿245冊、1753筆の署名を提出しました。全く0からのスタートの署名運動でしたが、新たな出会いの連続で本当に楽しい2か月でした。

 「すごいですね。取り組み始めた時は厳しいと思っていましたが、本当に頑張ってよかったですね。皆さんの頑張りに励まされ、『無理せず気楽に』と楽しそうな雰囲気に乗せられて私も頑張れました」

 受任者の一人の感想です。

 思いは様々でしたが、カジノ誘致を認めることができない気持ちはみんな一緒でした。一人一人が違った生活条件の下で、みんなが自分なりのやり方を考えて署名を始めました。ご近所まわりにくり出す人、街頭署名に専念する人、知り合いに電話をかけまくる人。できないことは無理をせず、できることをこつこつと続けました。

 2度にわたる「受任者・協力者のつどい」でそれらの動きをつなぎ、顔の見える運動として広がっていきました。市民の創意ある地道な活動に支えられた成果だと思います。

 しかし、署名提出はゴールではありません。住民投票実現! カジノ誘致撤回! へ向けた第2ステージへのスタートラインに立ったばかりです。20万筆突破の市民の力をさらに大きく広げていきましょう!

(大阪狭山市・小芝英俊)

 
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