2022年11月04日 1746号

【那覇市長選 オール沖縄・翁長さん及ばず 一緒に歩み続ける 私たちの気持ちは崩れない】

 那覇市長選挙は10月23日投開票され、オール沖縄の翁長雄治(おながたけはる)さんは5万4125票と、自公が推す知念覚(さとる)候補6万4165票に残念ながら及ばなかった。翁長さんは那覇市を子育て日本一に∞辺野古新基地ノー≠明確に掲げて挑んだが、厳しい結果となった。

 翁長さんは「これまでに見たことのないぐらいボランティアの皆さんが連日事務所に足を運んでいただいた。これだけの運動量を展開して差がつくのは、私の力不足だ」と振り返った。「私たちオール沖縄が離散するのではなく、また一つにまとまり、みんなで一緒に歩み続けることがこの選挙戦の結果だ」と述べると、支援者らから「そうだ!」と声があがり、ねぎらいの大きな拍手が送られた。

 選対本部長を務めた玉城デニー沖縄県知事は「非常に厳しい結果だが、分析し、これからの活動でご恩を返していく。私たちの気持ちは決して崩れない。辺野古の新基地は絶対に完成させない。誰一人取り残さず、日本一子育てしやすい街をつくる。翁長雄治の思いに応えるようこれからも取り組んでいきたい」と翁長さんの今後の活躍を期待した。

(ZENKOおきなわ・新垣仁美)


辺野古座り込みは途切れない ともにZENKO参加団も

 那覇市長選支援で訪沖していたZENKO沖縄参加団は10月14日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前の新基地建設反対座り込みに参加した。

 その前に、最近つくられた工事用の「第4ゲート」を訪れた。広い自然林を伐採して工事を進めたので、以前は見えなかった辺野古沖の長島とその近くまで建設が進む第8護岸が見える。

 ここでは新たに基地のゲートと弾薬庫を建設中であった。作られるゲートは自衛隊の水陸機動団(日本版海兵隊)が使用し、弾薬庫には沖縄・南西諸島全体の自衛隊の弾薬が備蓄されると言われている。辺野古新基地は自衛隊が使いたいという狙いが一層明らかになっていると思う。

 午後3時、この日3回目の座り込み行動に加わる。ゲートに入ろうとするのは数十台の大型ダンプ。市民が座り込み、三線に合わせて歌い、「違法工事をやめろ」「命の海の破壊をやめろ」とシュプレヒコールを上げ続ける。リーダーは「新基地工事が遅れているのは私たちの成果」と強調した。集音マイクを無断で向けていた防衛局職員にも厳しく機敏に抗議した。

 数十人の警備員と県警機動隊によって排除された後も、座り込み参加者たちは抗議のシュプレヒコールを続ける。現地の諦めない、したたかな闘いは今も途切れることはない。

(ZENKO沖縄参加団・森文洋)

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