2022年11月04日 1746号

【争議勝利 軍事化反対 被災者救済 命どぅ宝 団結まつり開く 亀戸中央公園に帰ってきた】

 「すべての争議勝利/琉球弧軍事化反対/原発被災者救済」をメインスローガンに、第36回命どぅ宝 団結まつりが10月23日、東京・亀戸で行われた。

 待ちに待った3年ぶりの屋外開催。団結まつりは亀戸中央公園に帰ってきた。季節はずれの汗ばむ陽気のなか、模擬店の焼きそば・豚汁をほおばる。アピール・賛同・音楽は青空に響き渡り、参加者はリアル≠ナの交流を楽しみ、闘いの勝利へ連帯を深めた。

沖縄・福島・ミャンマー

 冒頭、実行委員会事務局と東京全労協の本木寛事務局長は「反戦平和」「健康と命を守り労働者が安心して暮らせる社会」をあいさつで強調。社民党福島みずほ党首は連帯メッセージを寄せた。「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の三上智恵さんが登壇。軍事化が進む琉球弧(沖縄・南西諸島)の問題は沖縄だけではなく日本全国の問題と訴える(前夜祭での発言を2面に掲載)。

 ビルマ(ミャンマー)市民ティンウィンさんを先頭に、在日ビルマ人の若者も平和をアピール。「1300人以上の子どもたちが殺されている」と軍の戦争犯罪を断罪し、シュプレヒコールを披露。「ビルマに自由を」「私たちの民主化活動は勝利するぞ」の自由と平和のコールは、会場の熱い賛同の声をのせてミャンマーに届けと願う。

 福島からの切実な声が会場に広がる。郡山市在住の黒田節子さんは、子ども甲状腺がん裁判を闘う原告の若者への支援を求めた。汚染水放出を決定した東京電力と政府に「命の根源の海を汚すな。ふざけるな」と、声を枯らして憤りを訴えた。

 今年の歌と演奏は野外ライブ≠セ。ZENKOジムキョクズ、シゲカズさん、佐藤周平さん、イッシー・ワッシー、ジョニーHさん、生田まんじさんが連帯の音楽を奏でる。「月桃の花」歌舞団のエイサーは青空がよく似合う。画家の山内若菜さんはまつり出演者を時系列にライブペインティングで描き上げた。

 公園の一角では三上さんを囲んで交流の広場。「戦場化を止めるには無防備地域宣言が有効では」「絶対に攻撃されない非武装地帯をつくって犠牲者を出さないようにすべきだ」など活発に意見が交わされた。

勝利まで闘い抜く争議団

 そして団結まつりの主役、争議団のアピール。JAL被解雇者労働組合は「亡くなった稲盛和夫元会長は『経営上解雇する必要はなかった。解雇された人にお返ししたい』と言ったが、今の経営陣は知らんぷりだ」。ユナイテッド闘争団は「アメリカの労働組合所属の客室乗務員は雇用を保障、日本の労働組合所属は解雇―と国籍差別を受けた」。両争議団は最後まで闘い抜く決意を宣言。首都圏なかまユニオン、全国一般東京労組文京七中分会も、働く者の人権を守る闘いを誓った。

 地域からも活発な運動報告があがった。荒川区民から「荒川区立幼稚園・子ども園廃園反対」をアピール。有賀精一日野市議は「市民自治・市民が主人公のまちをめざす」。「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」は「できたて中学校給食をみんなでたべよう」と学校給食無償化運動のコントで署名を呼びかけた。



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