2022年11月11日 1747号

【岸田政権暴走、維新カジノを市民の力で終わらせる/沖縄連帯・国際連帯の大阪団結まつり】

 10月30日、大阪・扇町公園で「カジノ・戦争・改憲・原発 今すぐ止めよう! 市民の力で命と生活をまもろう 団結まつり」(主催―ZENKO〈平和と民主主義をめざす全国交歓会〉)が開かれ、集まった参加者とともに、沖縄連帯、国際連帯の市民の闘いで岸田政権・維新政治を倒し地域から社会を変えようと呼びかけた。

 ZENKO共同代表の田中拓真さんが「社会を変える展望は、カジノ直接請求、沖縄の諦めない闘いなど市民の闘いにある」と開会あいさつ。社民党副党首・大椿ゆうこさんは「カジノ住民投票署名で示された市民の声に応えるのが本当の政治」、MDS(民主主義的社会主義運動)書記長の山川よしやすさんは「維新政治と岸田政権に市民が声を上げ闘ってこそ社会を変えられる」とアピールし、共産党大阪府委員会は連帯メッセージを寄せた。

 「ストライキや団交など普通の労働組合活動が刑事事件とされる弾圧を許さない」と訴えたのは全日建連帯労組の西山直洋さん。大阪の未来は府民が決める・夢洲(ゆめしま)カジノを止める会の中野雅司さんは「条例制定否決を受け、10月16日、私たちはカジノを止める新たな会を立ち上げた。目標は大阪府知事選勝利だ」と決意を込めた発言が続く。

沖縄、韓国、米国から

 沖縄ドローンプロジェクト・奥間政則さんは「沖縄の問題は日本全体の問題」、8人が来日した韓国・希望連帯労組は「社会を、世の中を変えるのが労働組合だ。闘争(トゥジェン)」と訴えた(要旨別掲)。米国最大の社会主義団体DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)ビル・イェイツさんは「DSAとして辺野古新基地反対に協力できうれしい。私は40年間社会主義運動をしてきた。浮き沈みがあっても、1人が立ち上がり1人に広げる闘いは不変」―熱い言葉に、参加者は声援を送った(2面に関連記事)。

 未来を拓く若者企画では、なかまユニオンの若者が「ワツコ争議勝利和解を実現した。悪は滅びる」と喜びの報告。12月11日「解雇・低賃金を許さない声を上げる若者デモinアメ村」を、クリスマスソングに重ねたコールで呼びかけた。ZENKOユースは、沖縄で出会った人たちから学んだ確信でひろゆきの辺野古ツイート≠徹底批判する寸劇を披露。共感の笑いを呼び起こす。

 写真家・飛田晋秀さんの「福島写真展」や京都原発賠償訴訟支援など反原発の訴え、介護保険改悪反対、維新の教育支配反対など、さまざまな交流が広がる。

カジノ止め地方選勝利へ

 「カジノ中止へ、やろうよ!府民による自主住民投票運動交流テント」特設テントは参加者であふれ、熱い論議がかわされた。ステージでも、直接請求に取り組んできた各地域会の市民が「自分は200筆を集めた。カジノはいらないが民意だ」(大阪市鶴見区)「カジノを止めるために、さらに大きな声を集めたい」(貝塚市)。自主府民投票≠ネどさらに多くの府民の声を目に見える形で示そうと期待が寄せられた。

 各地で進む、命とくらしを守る闘いのすべては来年4月地方選勝利へと連なる。

 廣田和也さん(平和と福祉のまち西宮をつくる会)は「市議会から意見書を上げさせる介護保険制度改悪反対の署名を、この場も含め2千筆に。市民の声を力に、議会改革に取り組む」。枚方(ひらかた)市民の声で、50年ぶりという市長の市役所移転条例案否決をばねに市政変革へ進む「平和で豊かな枚方市を市民みんなでつくる会」高松まさ子さん、市民病院再生へ「平和と市民自治のまち大津をともにつくる会」は中川てつやと変えよう≠フパフォーマンスなど次々と。山川よしやすさん(平和と民主主義をともにつくる会・大阪)が「市民の税金を生活や医療に使わず、万博やカジノに使う維新政治を変える。全力で闘う」と市政変革の決意でしめくくった。

 集会決議は「岸田政権、維新政治と対決し、カジノを止め、2023年地方選勝利を」と宣言した。



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