2022年11月11日 1747号

【沖縄ドローンプロジェクト/奥間政則さん/政府が恐れるのは民衆が立ち上がること】

 私は土建屋です。かつては基地を作る側。1995年にはキャンプ・ハンセンで工事の責任者をやっていた。少女暴行事件があったことを知らなかった。今は政府と闘っている。

 2015年に人生が変わった。今まで政治に無関心であった自分が立ち上がった。2つの「国策」が許せなかったからだ。ひとつは、高江のヘリパッド基地で国家権力の暴力を見た。弱者に冷たかった。ふたつめは、ハンセン病患者であった父親の日記で、国策の犠牲にされた思いを知ったことだ。

 私には土建屋の蓄積があり、活断層の先生などとつながり、学者・技術者の理詰めの闘いは辺野古の運動に大きな力になっている。

 辺野古でドローンを飛ばせば、必ず警察がやってくる。弁護団もおり法律に則っている。一度不当逮捕されたが、驚かなかった。必ず来ると思っていた。

 19年にZENKOとつながった。大阪でデモ行進をした時、沿道のみんなは無関心だなと思った。しかし、「桜を見る会」問題などがあってからデモに手を振るひとが増えた。ちゃんと耳に届き始めた。あつまれ辺野古大行動でも、小さな組織の呼びかけで数百人が集まり、工事を6日間止めた。政府が怖れているのは民衆が立ち上がることだ。

 ZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)について語ると、みんな目が輝く。沖縄辺野古の問題が世界の問題となった。大きく広がる可能性は十分にあると思う。県知事デニーさんの後押しになる。

 捕まろうと、弾圧を受けようと、この国策と闘う。沖縄の問題は日本全国の問題だと何度も言ってきた。ぜひ一緒に闘いましょう。いい加減、目を覚ませ! 日本人!

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