2022年11月18日 1748号

【軍事国家は絶対許さない 今こそ対話と外交解決を 11・3憲法大行動に4200人】

 総がかり行動実行委員会などの主催で「武力で平和はつくれない つなごう憲法をいかす未来へ 11・3憲法大行動」が行われた。正門前を中心に国会を取り囲むように4200人が集結。「改憲反対」「敵基地攻撃絶対反対」「軍事費増大絶対反対」の高らかなコールは議事堂を揺るがした。

 この日の朝、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は弾道ミサイルを日本海に向けて発射。政府はJアラート(全国瞬時警報システム)を発動した。共同代表の藤本泰成さんは「米韓日の合同軍事演習に触れることなく朝鮮ばかりを批判し、対話の道を探ろうとしない。政治の不作為だ」。日本共産党の田村智子参院議員は「軍事演習に対してミサイルで挑発。この軍事対軍事の悪循環を止めること。いまこそ外交、ただちに外交」と話し合いを求めた。

 市民のスピーチも呼応し外交解決を強調する。安保法制違憲訴訟の会共同代表の杉浦ひとみ弁護士は「軍隊を持たないコスタリカ国民は『攻められても外交が何とかしてくれる』と言っている」。ピースボートの発言者は、世界の人びととの交流体験から「威嚇や支配による安全保障は弱い人の犠牲に成り立つ平和だ。信頼と対話が必要」と述べる。

 障がい者施設で働く市民と総がかり青年プロジェクトチームの学生は、憲法で守られる自由と平和をアピール。「月桃の花」歌舞団の青島みのりさんは「命(ぬち)どぅ宝。沖縄の軍事要塞化反対」を訴える。『島唄』に合わせたエイサーに飛び入りで一緒に踊る参加者もいて、最高の盛り上がりをみせた。

 共同代表の高田健さんは、岸田内閣が画策する「安保関連3文書」閣議決定の阻止に向け「11月30日に日比谷野外音楽堂で反戦平和の大きな行動を予定している」と19日の総がかり行動とともに大結集を呼びかけた。

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