2022年11月25日 1749号

【フィリピンと日本の集い 子どもの権利と平和へ 11・30にオンライン支援コンサート】

 11月3日「アジアの子どもたちの権利と平和を求めるフィリピンと日本の集い」をアバカダ(マニラ郊外の貧困地域の就学前教育施設)とAKAY(アカイ、フィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会)の共催で開催しました。フィリピンではアバカダの親子とマラボンハイランド(地区)ロータリークラブで計196名、日本では24名の視聴で、コロナ禍の3年余りを連帯して乗り越えてきたことを実感できるものとなりました。

 1部のアカイからの報告では、集いに向けて取り組んだアンケートで、コロナ禍の子どもや親の不安が浮き彫りになりました。「マスクが外しづらくなった」「友とのかかわりが不安に」など。保育士さんから「不安をもつ親には保健所につないだり、親向けセミナーを開催」などの回答が。これは、アバカダが地域のロータリークラブとともに呼びかける子どもの権利を守るための「子どもと家族の平和都市条例」の内容作りのヒントにもなりました。

 2部では、3年ぶりに対面で踊れる喜びを全身でいきいきと表現するアバカダの子どもたち。関東の子ども全国交歓会(子全)は獅子舞で、大阪・枚方の「ひらのキジムナー」はエイサーでエールを送ります。

 圧巻だったのは、アバカダ運営者、音楽家ポール・ガランさんの演奏で踊る子全のお姉さん・お兄さんのローソクダンスを見て、楽しそうに踊るアバカダの子どもたちとの映像。「子どもが出会える権利」「平和を表現する権利」を親たちにも示す場面となりました。

 今回の集いは、日本でもコロナ禍の子どもや親たちの声をどれだけ聞けているだろうか、困窮している子どもたちの対策を自治体に迫れているだろうか、と問われる場にもなりました。

学習センター開設支援を

 アバカダはロータリーと共催で11月30日20時からオンライン支援コンサートを予定しています。コロナ禍で奪われた学習を取り戻す放課後学習センターを開設するためです。これは2年間オンライン授業を受けられなかった子どもたち対象です。実践を積むことで平和都市条例の中身も深めるねらいもあります。多くの皆さんの視聴と支援カンパをよろしくお願いします。(ユーチューブ配信予定ですので後日視聴も可能です)

◆連絡先 kobukefam@jcom.zaq.ne.jp
◆カンパ振込先 ゆうちょ口座 00980-2-147849/名義 フィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会

(同会代表・古武家育子)





MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS