2022年11月25日 1749号

【カジノを止める大阪府一斉行動 広がる市民の声は「カジノいらない」】

 「大阪の未来は府民が決める夢洲(ゆめしま)カジノを止める会」(旧カジノの是非は府民が決める 住民投票をもとめる会)は11月11〜13日、府内一斉行動を呼びかけた。大阪市各区をはじめ多くの市町村で、つどいや集会開催、カジノへの出資予定の三井住友・三菱UFJ銀行への要請行動、宣伝・署名行動、シール投票など、誘致阻止の声を広げるさまざまな取り組みに市民が立ち上がった。

「見える化」大作戦を紹介 替え歌も流しスタートへ 大阪市城東区

 府内一斉行動に大阪市城東区の会も取り組んだ。

 11日、鶴見区の会と共同の、東大阪をはじめ4か所の銀行申し入れ、宣伝行動には計13人のスタッフが参加。「銀行がカジノに融資なんて全然知らなかった。いい情報をありがとう」の反応に、拡げ知らせる運動が大切と実感した。

 12日は、スタッフ11人が受任者宅訪問。20日からスタートする「夢洲カジノの是非を問う 府民の声 見える化大作戦」を伝え「見える化」カードを預かってもらう。7月の府議会「否決」に怒っている受任者も多く、「見える化」サポーターに快く登録してくれる。

 午後は区内の会館で「城東のつどい」を約30人で開催した。もとめる会を改組、「夢洲カジノを止める府民の会・城東」に改称し、カジノを止めるための具体的な行動や、2023年統一選でカジノ反対の首長、議員を当選させるなど、会の目標を事務局長・森さんが提案。特に「見える化」大作戦で大きく裾野を拡げる。スーパー前で高3の女生徒が「クラスのみんなに呼びかけ、書いてもらいたい」とサポーター登録するエピソードも披露し、若者にも拡げられると強調した。

 府民の会事務局長の山川よしやすさんは「大阪市は財政調整基金(自治体の貯金)が20政令市トップの2千億円。コロナ死亡率ワーストなのに医療も介護も保険料負担は増加の一途で、カジノへの税金投入は捨て金だ。カジノは街に荒廃しかもたらさない」と強調。

 交流では、マスコミも取り上げる運動にしたい、スタートの月曜の朝は各駅頭で一斉行動を、大作戦の替え歌披露にこの歌を流し車で回ろう、着ぐるみで呼びかけよう―などアイデアもいろいろ飛び出し、「明るく楽しくにぎやかに」の大作戦イメージを共有した。

 13日は、京橋駅前でスタッフ17人が「♪カジノの賛否をカードで見せよう〜」と替え歌も流しながら「見える化」大作戦を紹介する。1時間半でサポーター登録は10人。弾みをつけた3日間の一斉行動だった。

(夢洲カジノを止める府民の会・城東 田中秋子)


街角から反対をシールで意思表示/茨木市

 11月12日、大阪府茨木市のJR「茨木」駅前では“カジノは大阪にいらない”街角シール投票が行われ、市民10人が参加した。呼びかけたのは「夢洲カジノを止める茨木の会」。

 山本よし子さん(同会共同代表)が「府民の税金の使い方は私たちが決める。みなさんの声の力を、大阪府に対して見えるようにするため、シール投票に取り組んでいます。ぜひ、あなたの声を示していってください」とマイクでアピール。

 通りかかった市民や学生が「前に署名したけれど、今はどうなっているの?」「カジノなんか要らないよ」など、スタッフと会話を重ねながら、次々にシールを貼っていった。

 この日のシール投票は1時間で、カジノについて「要らない」25票「わからない」4票「要る」2票の結果。取り組んだ市民は「次回は、こちらの訴えが届きやすいように、マイクアピールの仕方を工夫しよう」など、さらに意気が上がる。



枚方(ひらかた)市でも、「夢洲カジノを止めるひらかたの会」が11月13日雨の中、一斉行動。「大阪府民の声『見える化』大作戦」のサポーター登録を呼びかけ、次々と市民の協力をえた。(京阪・枚方市駅前)
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