2022年11月25日 1749号

【各地で沖縄軍事要塞化写真展 軍事化を直視しよう 弾薬庫そばの集落に戦慄 東京・足立】

 ZENKO関東青年などは11月6日、足立区千住で「沖縄・南西諸島は今 進むミサイル要塞化写真展」を開催した。沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんから提供された写真などで、琉球弧(南西諸島)の軍事要塞化の実態を知ってもらう写真展だ。

 エメラルドグリーンの珊瑚礁の海を埋め立てる辺野古新基地建設の写真が並ぶ。街頭でチラシを受け取り来場した40代男性は「今日、写真で見ると改めてひどいと思いました。基地建設を許してはいけない。今後も何か自分にできることをしていきたいです」と新基地阻止の思いをあらたにした。

 宮古島の自衛隊弾薬庫の写真に添えられた「すぐ近くには集落がある」の言葉に戦慄(せんりつ)を覚える。奄美大島の写真では、軍事による自然破壊に来場者は言葉を失う。高齢の女性は「写真でこうして見ると基地建設が進んでいることがよくわかりました」と軍事化が進む事態の深刻さを痛感した感想をもらした。

 新基地建設反対運動を警察権力の暴力で排除しようとする写真には、怒りとともに切なさがこみ上げる。
 写真展は、全国9会場で開催されるスピーキングツアーに向けて、各地で行われる。 (https://zenko-peace.com/okinawa-ex)


事実を知らせ抗う人々とともに 団結まつり写真展に奥間さん 大阪

 10月30日、団結まつりでテント2張りを使い、沖縄・琉球弧のミサイル要塞化大パネル展を開催しました。沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんが全体にアピールしたこともあり、約100名の方々に写真を見ていただきました。

 島々にミサイル基地やレーダー基地が次々と出来ている状況に、以前訪れたことがある方は「前はこんなんじゃなかったのに…」。山を切り崩し、自然を壊して作られている様子を見て「いたたまれない」と。大阪で辺野古反対の取り組みをしているという女性2人連れの言葉です。来月にでも宮古島を訪ねたいと熱心にパネルに見入っていました。帰りには、「お互いに頑張りましょう」とエールをもらいました。

 ある若い男性は「防衛しなければ中国に攻められるのでは…」と疑問がある、とのことでしたが、スタッフの「基地があるからこそ攻撃目標になる」という話にも耳を傾け、約30分じっくりと見てくれました。

 また、「政府が今、進めている軍拡に仕方がないと思うのではなく、別の方法があるのではないか、と考えなければ」と言う方もいました。

 ミサイル基地化は住民の安全のためではないことを事実をもって知らせ、抗う人々と連帯したいと思いを新たにしました。

(ZENKO京都・石田隆子)



MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS